ナレッジ 2026.04.13 最終更新 2026.09.13

Marketo APIとは?REST APIの設定手順と制限・CRM連携

この記事を書いた人 武田 大 株式会社Sells up 代表取締役

Marketo APIとは、Adobe Marketo Engage(マーケティングオートメーションツール)のシステム機能をリモートから呼び出すためのREST APIです。

弊社が支援してきた企業の多くで、MarketoとSalesforceなどのCRM(顧客関係管理システム)との連携設計が後回しになったまま運用が停滞しているケースが見られます。

本記事では、Marketo APIの概要・設定手順・制限・CRM連携の設計ポイントまでを、マーケティング担当者の視点で解説します。

Marketo APIとは?1分でわかる定義と役割

Marketo APIとは、Marketoのシステム機能をプログラムからリモートで操作するためのインターフェイスです。

外部システム(SFA・CRM・BIツール等)とMarketoのデータを自動で同期したり、リードの作成・更新・削除を管理画面を開かずに実行したりすることができます。

現在提供されているMarketo APIは主にREST API(レスト・エーピーアイ)です。旧来のSOAP APIは2026年7月31日をもって廃止されたため、新規開発はすべてREST APIで行う必要があります。

参考:プラットフォームの SOAP API login() の廃止

Marketoそのものの機能・料金・他ツールとの比較については、Marketo Engageの機能と料金概要の記事で詳しく解説しています。

REST APIとSOAP APIの違い

REST API(レスト・エーピーアイ)とは、HTTPプロトコルを使ってデータを送受信する現代的なAPI方式です。

SOAP API(ソープ・エーピーアイ)は旧来のXMLベースのAPI方式であり、Adobeの公式発表によれば2026年7月31日をもって使用できなくなりました。

SOAP APIを使用したままの連携が残っている場合は、REST APIへの移行が必要です。移行が完了していない処理はAPI経由のデータ連携が停止しているため、速やかに対応計画を立てることをお勧めします。

本記事で解説するMarketo REST APIの3つの機能領域

Marketo REST APIには多数のエンドポイントが存在しますが、本記事ではマーケティング担当者が連携設計を進める上で特によく使う3つの領域に整理して解説します。

領域 主な用途 操作できる主なオブジェクト
リードデータベースAPI 見込み客データの取得・操作 リード・商談・企業・カスタムオブジェクト
アセットAPI マーケティング資材の操作 メール・ランディングページ・フォーム・プログラム・トークン
認証API・ユーザー管理API アクセス権限の管理 アクセストークン・ユーザーレコード

BtoBマーケティングに取り組む企業でよく活用されるのは、リードデータベースAPIを介したSFA・CRMとのリード情報同期です。MarketoのリードデータをSalesforceに自動反映させたり、スコアリング結果をCRM上の営業担当者に通知したりする用途が代表的です。

マーケティング担当者がAPI連携の設計に関与すべき理由

「API連携はエンジニアの仕事」という認識から、マーケティング担当者が要件定義に関与しないまま開発が進むケースが少なくありません。しかし結果として「稼働後に使い物にならないデータフロー」になり、作り直しが発生することがあります。

弊社が支援してきた企業では、Marketoを導入してから半年以上経過してもSalesforceとのAPI連携が完了していないケースが複数ありました。

連携設計が遅れた企業に共通していたのは、「どのリードデータをいつSalesforceに連携するか」「スコアが閾値を超えたときに何をトリガーするか」といった要件が、マーケティング担当者側で整理されていなかった点です。

エンジニアはマーケティングの意図を汲み取れないまま実装を進めざるを得ず、稼働後に「想定と違う」という状況が生まれます。

Marketo APIを活用することで解決できる代表的な課題は次の3つです。

  1. リードデータの手動転記をなくす:MarketoとSalesforceをAPI連携することで、フォーム入力・メールクリック等の行動履歴がSFAに自動反映されます。
  2. スコアリング結果を営業に自動通知する:スコアが設定値を超えたリードをトリガーとして営業担当者へアラートを飛ばす自動化が実現できます。
  3. 外部ツールのデータをMAに取り込む:ウェビナーツール・SFA・BIツールのデータをAPIで取り込み、Marketo内の顧客プロファイルを充実させられます。

APIの利用範囲はMarketoの契約プランによって異なる場合があります。プランごとの機能差についてはMarketoのプランとAPI利用制限の関係の記事もあわせてご確認ください。

Marketo REST APIの主要な機能領域を理解する

本記事で取り上げる3つの機能領域について、マーケティング担当者が押さえておくべき内容を整理します。

リードデータベースAPI|リード取得・作成・更新・削除

リードデータベースAPIとは、Marketo内のリードレコードや関連するオブジェクト(商談・企業・カスタムオブジェクト)をプログラムから操作するためのAPIです。主な操作内容は以下のとおりです。

  • メールアドレス・IDなどのフィルター条件でリードを取得する
  • 外部システムから最大300件のリードを一括作成・更新する
  • スマートリスト・静的リストのメンバーシップを確認・変更する
  • スマートキャンペーンをAPIからトリガーする

アセットAPI|メール・LP・フォーム・プログラムの操作

アセットAPIとは、Marketoのマーケティング資材(メール・ランディングページ・フォーム・プログラム・トークン)をプログラムから操作するためのAPIです。主な活用シーンは次のとおりです。

  • 外部CMSとMarketoランディングページのコンテンツを連携させる
  • プログラムをAPIから複製してキャンペーン立ち上げを自動化する
  • トークンを使ったパーソナライズメールの差し込み内容を外部から制御する

認証API・ユーザー管理API

認証APIとは、Marketoの他のすべてのAPIを利用するために必要なアクセストークンを取得するためのAPIです。アクセストークンの有効期限は取得から1時間であるため、定期実行が必要な連携処理では自動でトークンを更新する仕組みを実装する必要があります。ユーザー管理APIは、AdobeのID管理基盤(Adobe IMS:Adobe Identity Management System)を利用している環境でのみ使用できます。

Marketo REST APIを使い始めるための設定手順

Marketo REST APIを使い始めるには、Marketo管理者権限を持つアカウントで以下の4ステップを順に進めます。

Step.1:APIユーザーとロールを作成する

Marketoの管理画面にログインし、「管理」メニューから「ユーザ&ロール」に移動します。

「ロール」タブで新規ロールを作成し、「Access API」グループ内の適切な権限(読み取り専用リード等)を付与します。

次に「ユーザ」タブから「新規ユーザを招待」をクリックし、APIユーザー専用のメールアドレスと名前を設定します。このとき「APIのみ」オプションをオンにして、先ほど作成したロールを割り当てることが必要です。

APIユーザーは通常の操作ユーザーと分離して管理してください。

分離することで、API使用量レポートで各連携の呼び出し数を個別に把握できます。なお、ロール権限の設定が不足していると「401 Unauthorized」エラーが返ります。

弊社が支援した企業では、「Access API」グループの権限付与を忘れたまま実装を進め、接続テストで全コールがエラーになったケースがありました。権限設定は手順の中で特に抜け漏れが起きやすい箇所です。

Step.2:Launchpointでカスタムサービスを登録する

管理メニューから「Launchpoint」に移動し、「新規」から「新規サービス」を選択します。

サービス名を入力し、サービスの種類として「カスタム」を選択します。「APIのみのユーザ」ドロップダウンから、Step.1で作成したAPIユーザーを選択して「作成」をクリックします。

作成後、「詳細を表示」をクリックすると、API呼び出しに必要なクライアントIDとクライアント秘密鍵が表示されます。これらは認証処理で使用するため、安全な場所に保管してください。

Step.3:アクセストークンを取得する

アクセストークンとは、Marketo REST APIへの認証情報を含む一時的なトークンです。「詳細を表示」画面の「トークンを取得」ボタンで手動取得できますが、実運用ではプログラムから自動取得する実装が必要です。

アクセストークンはすべてのAPIリクエストのHTTPヘッダーに以下の形式で付与します。

Authorization: Bearer [取得したアクセストークン]

Adobeの公式発表によれば、クエリパラメーター(access_token=)によるトークン渡しは2025年6月30日以降はAuthorizationヘッダーへの移行が必須となり、クエリパラメーターによる指定は非推奨・今後利用不可となります。新規開発では必ずAuthorizationヘッダーを使用してください。既存の実装でクエリパラメーターを使用している場合は、できる限り早くAuthorizationヘッダーへ切り替えることをお勧めします。

Step.4:エンドポイントURLを確認してAPI呼び出しを行う

管理メニューから「Webサービス」に移動し、「REST API」ボックスに表示されているエンドポイントURLを確認します。このURLがすべてのREST API呼び出しのベースURLです。URLの形式は https://[インスタンスID].mktorest.com です。

設定完了後は、リードを取得するGETリクエストで接続テストを行います。たとえばメールアドレスでリードを検索する場合のリクエストURLは次のような形式になります。

GET https://[インスタンスID].mktorest.com/rest/v1/leads.json?filterType=email&filterValues=test@example.com

正常に接続できた場合、以下のようなJSONレスポンスが返ってきます。

{ "requestId": "xxxx", "result": [{ "id": 1, "email": "test@example.com", "firstName": "太郎", "lastName": "山田" }], "success": true }

"success": true が返れば接続は成功です。"success": false の場合は"errors"フィールドにエラーコードが含まれるため、Adobeの公式エラーコード一覧と照合して原因を特定してください。

APIを使わずに管理画面で行う初期設定や、フォーム・プログラムの作り方は、Marketoの初期設定とプログラムの作り方で解説しています。

Marketo APIの制限と運用上の注意点

Marketo APIには1日・1インスタンスあたりの呼び出し回数や同時接続数に上限が設けられています。この制限を超えると後続のAPI呼び出しがすべてエラーになるため、運用設計の段階で上限を見込んだ処理設計が必要です。

日次割り当て(50,000回)とリセットのタイミング

Marketo REST APIの日次割り当ては、1サブスクリプションあたり50,000回です。

この上限は毎日午前0時(CST:中部標準時)にリセットされます。日本との時差の関係でリセットタイミングは季節によって変動するため、CST基準で管理し、余裕を持った処理設計を組むことをお勧めします。

弊社が支援してきた企業で、一括データ同期のバッチ処理を日中に実行したことで日次上限に到達し、夜間のナーチャリングシナリオが起動しなくなったケースがありました。大量のリードを処理するバッチは深夜帯に実行し、リセット後の時間帯に余力を持たせる設計をお勧めします。

レート制限・同時実行制限の仕様

レート制限とは、一定時間内に送信できるAPI呼び出し回数の上限のことです。

Marketo REST APIのレート制限は20秒あたり100回です。同時実行制限は10件までの同時API呼び出しとなっています。

これらの制限を超えると、APIはHTTP 429エラーを返します。複数の外部システムがMarketoのAPIを同時に呼び出す設計では、各システムの呼び出し頻度を集計した上で制限内に収まるよう調整することが大切です。

SOAP API廃止への対応

Adobeの公式発表によれば、SOAP APIは2026年7月31日をもって使用できなくなりました。SOAP APIを使用しているシステムが残っている場合、REST APIへの移行が完了していない連携処理はすでに停止しています。

弊社でも、旧システムとのSOAP API連携が残っているMarketoユーザーの相談を受けることがあります。まず自社のAPI利用状況を棚卸しし、SOAP APIが残っている箇所を特定した上で、移行計画を立てることをお勧めします。

なお、弊社はSalesforce認定資格を保有するコンサルタントが在籍しており、MA連携設計の支援実績があります。

業界によって変わるAPI連携の設計ポイント

Marketo APIの仕様そのものは業界によって変わりません。一方で、同期する項目や必要な呼び出し回数の見積もりは、扱うデータの性質によって変わります。

金融・保険・製薬のように配信内容や同意の管理が規制の対象になる業界では、同期する項目に配信可否や同意取得日などのフラグを含めておきます。あわせて、いつどのデータを連携したかを記録として残せる設計にしておくと、後から連携内容の説明を求められた際に対応できます。

製造業のように代理店や複数拠点へ顧客情報が分散している場合は、連携先のシステムが複数になります。Marketo REST APIのレート制限は20秒あたり100回、同時実行は10件までのため、システムごとの呼び出し頻度を合計したうえで制限内に収まるかを設計段階で見積もります。

アパレルや不動産のように個人顧客の件数が多い事業では、日次割り当ての消費に注意が必要です。日次割り当てはレコードの保有件数そのものではなくAPI呼び出しの回数で消費されますが、同期の対象が多いとページングや分割取得によって呼び出し回数が増えるため、結果として上限に近づきやすくなります。1リクエストで扱える件数(リードの一括作成・更新は300件)をもとに、必要な呼び出し回数を試算しておくと安全です。

いずれの場合も、業界名そのものが設計を決めるわけではありません。同期対象のレコード件数、連携するシステムの数、規制で求められる記録の3つを整理すれば、自社に必要な設計を判断できます。

Marketo APIを活用したCRM・SFA連携:設計から支援事例まで

MarketoとCRM・SFAをAPI連携する際、まず整理すべきなのは「ネイティブ同期とAPI連携のどちらを選ぶか」という判断です。

MarketoはSalesforceとのネイティブ同期機能(Salesforce CRM Integration)を標準で提供しており、多くの用途ではAPIを独自開発しなくても連携を実現できます。開発・保守コストを抑えたい場合は、ネイティブ同期で要件を満たせるかどうかを先に確認してください。

一方、次のような用途ではAPI連携の独自開発が有効です。

  • Salesforce以外のCRM(HubSpot・kintone等)との連携
  • スコアが閾値を超えた瞬間にSlack・チャットツールへ通知する仕組み
  • BIツールへのリアルタイムデータ送出
  • ウェビナーツールや社内システムとの双方向データ同期

連携設計で失敗を避けるための3つのポイント

  1. データの流れる方向を明確にする:Marketoからの一方向か双方向かを決めます。双方向連携では重複レコードが発生しやすいため、主キー(メールアドレス等)の名寄せルールを先に定義します。
  2. 連携タイミングを決める:リアルタイム連携か定期バッチかを用途に応じて使い分けます。リアルタイム連携はAPI呼び出し回数を大幅に増やすため、日次上限との兼ね合いを確認します。
  3. フィールドマッピングをマーケティング要件から定義する:Marketo側のどのフィールドをSalesforceのどのフィールドに反映するかを、CRM担当者と合意した上で設計します。

API連携を含むMarketo活用の具体的な成果については、Marketoを活用した業種別の成果事例もあわせてご参照ください。

弊社の支援で見る「設計の順番」が結果を変えた事例

弊社が支援したBtoBマーケティングに取り組むSaaS企業では、MarketoとSalesforceの連携が整っていなかったため、スコアリング結果が営業担当者に届くまでに1〜2日の遅延が発生していました。

ホットリードへの連絡が翌日以降になることで、商談化のタイミングを逃すケースが繰り返されていたのです。

弊社ではまず「スコアが閾値を超えた時点でSalesforceに自動通知が飛ぶ」という連携要件をマーケティング担当者と一緒に整理し、その要件をエンジニアに渡してAPI連携を実装しました。

稼働後、ホットリードへの当日対応率が大幅に改善し、商談化のタイミングを逃す頻度が減りました。技術実装より前に「どのスコア状態になったら誰に通知するか」を言語化できたことが、短期間で成果につながった要因です。

Marketo APIの実装は外部に依頼すべきか?判断基準と選定ポイント

Marketo APIの実装を外部に依頼すべきかどうかは、社内のエンジニアリソースとマーケティング要件の整理状況で判断します。API連携は必ずしも外部委託が正解ではありません。

社内実装と外部委託の判断基準

項目 社内実装が向いているケース 外部委託が向いているケース
エンジニアリソース REST APIの呼び出し経験があるエンジニアが社内にいる マーケ担当者のみで開発リソースがない
マーケティング要件 連携要件が明確で文書化されている 要件定義から支援が必要
スケジュール 時間をかけて内製化したい 早期に稼働させる必要がある
保守・運用 社内にナレッジを蓄積したい 担当者交代リスクを外部でカバーしたい

社内にエンジニアリソースがある場合は、Adobe公式の開発者ドキュメントを参照して内製できます。

外部委託を選ぶ場合は、ツール設定のみを行う代行会社ではなく、マーケティング要件の定義から連携設計まで担える会社を選ぶことが大切です。

参考:Marketo 開発者ガイド

支援会社を選ぶ際に確認すべき3点

  1. MarketoのSalesforce連携設計の実績があるか:API設定の技術力だけでなく、SFA連携後の運用設計まで担えるかを確認します。
  2. マーケティング要件の定義から入ってくれるか:「どのデータをどの方向に・どのタイミングで連携するか」という要件定義から関与できる会社かどうかを確認します。
  3. 自走・内製化を支援する姿勢があるか:委託終了後も自社でメンテナンスできるよう、設定内容の文書化と引き継ぎまで対応してくれるかを確認します。

API連携を含むMarketo全般の外部支援会社の選定については、Marketoコンサル会社の選び方と比較の記事で詳しく解説しています。

API設定の代行を含む運用全体の委託については、Marketo運用代行に依頼できる業務範囲の記事もあわせてご覧ください。

「やっているのに成果が出ない」状態から抜け出すために

施策を続けているのに商談が増えない、リードの質が上がらない。こうした課題の多くは、戦略と施策のつながりが設計されていないことが原因です。Sells upは現状の分析と改善の優先順位整理から支援します。

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まとめ

Marketo REST APIを活用すると、Marketoに蓄積されたリード情報の取得・更新をはじめ、プログラムやメールなどのアセットに関する操作、外部システムとのデータ連携などを実装できます。CRM/SFAや自社システム、その他の外部ツールとMarketoを連携し、マーケティング業務を自動化・効率化するうえで重要な仕組みです。最後に、本記事で解説したポイントを整理します。

  • Marketo APIは、CRM/SFAや外部システムとMarketoを連携するために活用できます。REST APIでは、リード情報を扱うLead Database APIや、プログラム・メールなどを扱うAsset APIをはじめ、用途に応じたAPIが提供されています。APIを利用する際は認証の仕組みも理解したうえで、「どのデータを、どのシステムから、どのタイミングで連携するのか」を事前に設計することが重要です。
  • SOAP APIを利用している場合は、REST APIへの移行を進める必要があります。SOAP APIは2026年7月31日に廃止されているため、既存システムや過去に開発した連携処理でSOAP APIを利用している場合は、そのまま運用を継続できません。対象となる処理を洗い出し、REST APIへの置き換えだけでなく、現在の業務要件に合わせて連携そのものを見直すことも検討します。
  • REST APIを設計する際は、APIの利用制限を考慮する必要があります。Marketo REST APIには日次の呼び出し回数や一定時間あたりのレート、同時実行数などに制限があります。特に大量のリードを取得・更新する場合は、1件ずつAPIを呼び出すのではなく、Bulk APIなど用途に適した方法を選ぶことが重要です。利用上限は契約内容やAdobe側の仕様変更なども考慮し、実装前に最新の公式ドキュメントを確認してください。
  • CRM/SFAとの連携では、まず標準で利用できる同期機能で要件を満たせるかを確認します。MarketoとCRM/SFAを連携するからといって、最初からREST APIによる独自開発が必要とは限りません。標準の連携機能で必要なデータや運用を実現できるのであれば、開発・保守の負担を抑えられます。一方、独自システムとの接続や標準機能では対応できないデータ処理が必要な場合は、APIによる個別連携を検討します。
  • API開発の前に、マーケティング側で連携要件を整理しておくことが重要です。「MarketoとCRMを連携したい」という要望だけでは、エンジニアは具体的な仕様を決められません。連携する項目、データの方向、更新タイミング、重複時の処理、どちらのシステムの情報を正とするのかなどを整理してから実装へ進むことで、手戻りを減らしやすくなります。

社内にMarketoとAPIの双方を理解した人材がいない場合は、外部への委託も選択肢になります。その際は、APIの認証設定やプログラム開発だけを依頼するのではなく、マーケティング・営業の業務を理解したうえで、必要なデータや連携方法を整理できる会社を選ぶことが重要です。

Marketo API連携で重要なのは、「APIで何ができるか」から考えるのではなく、「マーケティングや営業のどの業務を改善したいのか」を起点に設計することです。目的と要件を整理したうえで、標準連携とREST APIを使い分けることで、運用・保守まで含めて自社に適したデータ連携を構築しやすくなります。

よくある質問

Marketo REST APIとSOAP APIはどちらを使うべきですか?

SOAP APIは2026年7月31日をもって廃止されたため、REST APIを使用してください。既存のSOAP API連携が残っている場合はすでに期限を過ぎているため、速やかにREST APIへの移行を進める必要があります。

Marketo APIの日次呼び出し制限はいくつですか?

1サブスクリプションあたり1日50,000回です。毎日午前0時(CST)にリセットされます。制限を超えた場合はHTTPエラーが返るため、大量処理のバッチは深夜帯に実行する設計を取ることをお勧めします。

APIユーザーはどのように作成しますか?

Marketoの管理画面で「ユーザ&ロール」に移動し、API権限を持つロールを作成した後、「APIのみ」オプションをオンにしてユーザーを新規招待します。作成したAPIユーザーはLaunchpointでカスタムサービスに紐づけることでクライアントIDと秘密鍵が発行されます。詳細な手順は本記事「Step.1」「Step.2」をご参照ください。

MarketoとSalesforceのAPI連携はどのように進めますか?

まず、ネイティブ同期機能(Salesforce CRM Integration)で要件が満たせるかを確認します。対応できない場合にAPI連携の独自開発を検討してください。どちらの場合も「どのデータをどの方向に・どのタイミングで連携するか」をマーケティング担当者が先に整理してからエンジニアに渡すことで、手戻りを防げます。

Marketo APIの実装に社内エンジニアは必須ですか?

必須ではありません。社内にエンジニアがいない場合はMarketo API連携を手がける支援会社に委託できます。ただし、連携要件をマーケティング担当者が事前に整理しておくことで、委託先との認識のズレを防ぎ、稼働までの期間を短縮できます。

MarketoとSalesforceのデータが一致しない場合、何が原因になりやすいですか?

多くの場合、名寄せルールの不一致(メールアドレスの表記揺れ等)または連携タイミングのズレが原因です。まずMarketo側の「Webサービス」画面でAPI使用量レポートを確認し、呼び出しエラーが発生していないかを確認することをお勧めします。

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株式会社Sells up 代表取締役
武田 大
株式会社AOKIにて接客業、株式会社リクルートライフスタイル(現:株式会社リクルート)にて法人営業を経験後、株式会社ライトアップでBtoBマーケティングを担当。デジタルマーケティングエージェンシーを経て2023年に株式会社Sells upを設立。戦略設計・KPI設計を起点に、リードジェネレーション、ナーチャリング、MA/SFA活用、営業連携までBtoBマーケティングを一気通貫で支援。KGI逆算のKPI設計やリードスコアリングの統計的設計、営業連携SLAの構築を強みとし、業界・規模を問わず100社以上に提供。Account Engagement SpecialistおよびTableau Desktop SpecialistのSalesforce認定資格を保有。
保有資格Salesforce Certified Marketing Cloud Account Engagement Specialist/Tableau Desktop Specialist
専門領域BtoBマーケティング/リードジェネレーション/リードナーチャリング/マーケティングオートメーション/HubSpot導入活用支援/Account Engagement導入活用支援/Marketo活用支援/インサイドセールス/統計解析によるスコアリング設計/商談化率向上/マーケティングROI改善