ナレッジ 2026.10.12

MAツールの費用・料金相場|初期費用・月額と主要ツールの料金一覧

この記事を書いた人 武田 大 株式会社Sells up 代表取締役

MAツールの費用とは、ツールの利用料(初期費用・月額費用・従量課金)に、導入時の設定や運用を支える費用、社内の担当者の工数を合わせた総額のことです。

「MAツールの料金を比べたいのに、公開されている金額がツールによってまちまちで比べにくい」「月額だけを見て選んだら、導入支援や追加料金で想定より高くなった」。MAツールの導入を検討する担当者からは、こうした声がよく聞かれます。

MAツールの料金は、含まれるリード数や契約期間、従量課金の条件がツールごとに異なります。そのため、月額の数字だけでは比べにくいものです。さらに、ツール代とは別に初期設定や運用の費用もかかります。

本記事では、スタートアップからプライム上場企業まで80社以上のBtoBマーケティングを支援してきたSells upが、MAツールの費用の内訳と価格帯別の相場、主要ツールの料金一覧(各社公式ページを見た日つき)、年間の総費用の見積もり方を解説します。

MAツールの費用の内訳

MAツールの費用は、ツール自体に払う費用と、使える状態にして運用を続けるための費用に分かれます。見積もりを比べるときは、次の項目がそれぞれ含まれているかを見ます。

項目 内容 かかり方
初期費用 アカウントの開設、初期設定の支援など 契約時に1回。0円のツールもある
月額費用(ライセンス) ツールの利用料。プランによって使える機能が変わる 毎月。年間契約・前払いが条件のツールが多い
従量課金 リード(コンタクト)数、PV数、メール配信数などが上限を超えた分 利用量に応じて追加
オプション 追加の機能、ユーザー数、専用IPなど 必要に応じて追加
導入支援・運用代行 初期設定、シナリオ設計、配信の代行などを外部へ依頼する費用 初期に1回、または毎月
社内の工数 運用担当者の人件費、コンテンツ制作にかかる時間 毎月(見積書には出てこない)

このうち、料金ページに載っているのは、主に初期費用・月額費用・従量課金の条件です。導入支援や社内の工数は料金ページに出てこないため、別で見積もっておく必要があります。

MAツールの費用相場|価格帯別の目安

MAツールの月額費用は、無料プランから月数十万円以上まで幅があります。下の料金一覧をもとに分けると、おおよそ次の3つの価格帯になります。

価格帯 月額の目安 向いている状況
低価格帯 無料〜月5万円程度 リード数が少なく、メール配信とフォームから始めたい
中価格帯 月6万〜20万円程度 スコアリングやシナリオを使い、営業への引き渡しまで回したい
高価格帯 月30万円以上 大量のリードを扱い、CRMとの連携や部門別の管理まで行いたい

他社の記事でも「初期費用は0〜30万円程度、月額は数千円から50万円以上」といった相場が紹介されていますが、前提となるリード数や機能の範囲は記事ごとに違います。相場は検討の入口として見つつ、比べるときは同じ条件で各社の見積もりを取ります。

BtoBでは商談までの期間が長く、営業が連絡するタイミングをそろえるために、CRM・SFAとの連携やスコアリング、リードの状態管理が必要になることがよくあります。メール配信だけで足りる段階なら低価格帯から始められますが、営業への引き渡しや部門ごとの管理まで行う段階では、中価格帯以上のプランや導入時の設定費用を見込んでおきます。展示会やウェビナーでリードがまとまって増える会社は、上限を超えたときの費用も予算に入れておきます。

主要MAツールの料金一覧

主要なMAツールの料金を、各社の公式ページを見た日付とあわせてまとめます。料金は変わることがあるため、契約前には各社の最新の料金ページと見積もりで金額を確かめてください。

ツール 初期費用 月額費用 主な条件 公式ページを見た日
Marketing Cloud Account Engagement(旧Pardot) 記載なし Growth+ 150,000円/Plus+ 330,000円/Advanced+ 528,000円/Premium+ 1,800,000円 年間契約。取引先責任者10,000件を含む(Premium+は75,000件) 2026年10月12日
HubSpot Marketing Hub Starter 記載なし/Professional 360,000円(必須の導入支援・1回限り)/Enterprise 840,000円(必須の導入支援・1回限り) Starter 年額払い 840円・月額払い 2,400円(1シートあたり)/Professional 年額払い 96,000円・月額払い(年次契約) 106,800円/Enterprise 432,000円 マーケティングコンタクト数:Starter 1,000件/Professional 2,000件・コアシート3件を含む(追加コアシート 5,400円〜)/Enterprise 10,000件・コアシート5件を含む(追加コアシート 9,000円〜)。税込・税別の表記なし 2026年10月12日
SATORI 300,000円 148,000円 年間契約・前払い一括。従量課金が発生する場合あり(税別) 2026年10月12日
SHANON MARKETING PLATFORM 記載なし デジタル 60,000円/スタンダード 120,000円/エンタープライズ 300,000円 契約期間1年。リードの無償件数(5,000件/20,000件/50,000件)を超えると追加料金 2026年10月12日
Kairos3 Marketing 別途発生 スタンダード 20,000円〜/プロ 155,000円〜 最短利用期間12か月、日割りなし(税別) 2026年10月12日
List Finder ライト 100,000円 フリー 0円/ライト 45,000円/スタンダード 69,000円/プレミアム 92,000円 顧客データ数とPV数に応じた従量課金あり。フリーは登録顧客100件まで 2026年10月12日

出典:Salesforce(Account Engagement 料金)/HubSpot(Marketing Hub 料金)/SATORI(料金)/シャノン(料金)/Kairos3(料金)/List Finder(料金)。金額は各社ページの表記どおりで、税の扱いが書かれているものは「税別」と記載しています。HubSpotの料金ページには税込・税別の表記がないため、税の扱いは見積もりの段階で確かめてください。

料金が個別見積もりのツール

次のツールは、2026年10月12日時点で公式ページに月額の金額が公開されていないため、個別見積もりになります。

・Adobe Marketo Engage:契約するデータベースの規模やパッケージによって変わる

・BowNow:フリープラン(リード100件まで)は公開。有料プランの金額は資料請求・問い合わせで案内(最低利用期間1年)

・b→dash:公式ページに一律の料金表なし

Marketoの費用が何で変わるかは、Marketoの費用の仕組みとプランの違いで解説しています。

料金表だけでは比べられない4つの条件

月額が近いツールでも、条件が違えば支払う金額は変わります。比べるときは、次の4つを見ておきます。

1つ目は、料金に含まれるリード(コンタクト)数と、その数え方です。

2つ目は、契約期間と支払い方法です。

3つ目は、従量課金が発生する条件です。

4つ目は、料金に含まれるサポートの範囲です。

含まれるリード数と、その数え方

多くのMAツールでは、プランごとに扱えるリード数の上限があります。上限を超えると追加料金がかかるか、上位のプランへの切り替えが必要になります。配信していない古いリードも件数に含まれるツールがあるため、保有しているリストの件数と、1年後に増える見込みの件数で試算します。

契約期間と支払い方法

料金一覧にあるツールの多くは、年間契約や最低利用期間12か月が条件です。前払いの一括請求や、日割りに対応しない条件もあります。月額だけでなく、契約期間中の合計額で予算を組みます。同じプランでも、支払い方法によって月あたりの金額が変わるツールがあります。例えばHubSpot Marketing HubのProfessionalは、年額払いで月96,000円、年次契約の月額払いで月106,800円です。

従量課金が発生する条件

リード数のほか、PV数やメール配信数に応じて追加料金がかかるツールもあります。展示会やキャンペーンでリードが一時的に増える月があるなら、その月の利用量で試算しておくと、想定外の請求を避けやすくなります。

料金に含まれるサポートの範囲

初期設定の支援や問い合わせ窓口の範囲は、ツールやプランによって違います。初期費用に設定の支援が含まれるのか、別料金なのかを見積もりの段階で確かめておきます。HubSpot Marketing HubのProfessional(360,000円)とEnterprise(840,000円)のように、1回限りの導入支援が必須で、初期費用としてかかるプランもあります。料金表の月額だけを比べると、この費用を見落としやすくなります。

ツール代以外にかかる費用

MAツールの費用で見落とされやすいのが、ツールを使える状態にして動かし続けるための費用です。

導入支援・運用代行の費用

初期設定やシナリオ設計を外部に依頼する場合、導入支援の費用は50万〜300万円程度が目安です。CRMとの連携や大規模な設定まで含むと、300万〜600万円程度になることもあります。配信や分析を任せる運用代行は、依頼する範囲によって月10万円程度から、広い範囲を任せると月50万〜150万円以上になります。


支援会社の選び方と費用の内訳はMA導入支援会社の選び方と費用相場で、運用代行の範囲と料金はMA運用代行の料金相場と依頼できる範囲で解説しています。

社内の担当者の工数

MAツールは、設定して終わりではありません。メールの作成、配信リストの整理、スコアの見直し、営業への引き渡しの調整など、毎月の運用に担当者の時間がかかります。担当者が他の業務と兼任する場合は、MAの運用に週に何時間使えるかを先に決めておきます。

弊社が支援した株式会社SmartHR様では、社内にAccount Engagementの運用経験を持つ担当者がいない状態から初期設定を始め、約1か月で最初のメール配信まで進めました。初期設定にどれくらいの期間と人手がかかるかは、ツールの機能だけでなく、支援の有無と社内の体制で変わります。


1年間で約10倍の問い合わせを獲得。メールを1〜2から20〜30パターンへ拡充

Account Engagementの初期設定からメール文面作成まで一貫支援。メールラインナップを20〜30パターンに拡充し、行動データを基にしたトリガーメールと30以上のフォームを展開。

sellsup.co.jp

1年間で約10倍の問い合わせを獲得。メールを1〜2から20〜30パターンへ拡充のサムネイル

初期設定で何を決めるかはMAツールの初期設定の手順で解説しています。

コンテンツ制作の費用

MAツールで配信するメールや資料、ブログ記事がなければ、ツールを入れても見込み客に届けるものがありません。社内で作るなら担当者の時間、外部に依頼するなら制作費がかかります。

年間の総費用の見積もり方

MAツールの費用は、1年間の総額で見ると比べやすくなります。総額は、おおまかには次の式で考えます。

年間の総費用=初期費用+月額費用×12か月+従量課金の見込み+導入支援・運用代行の費用+社内の工数

見積もりを取る前に、現在のリード数と1年間で増える見込み、毎月の配信回数、フォームやランディングページの数、CRM・SFAとの連携の有無、社内で対応できる作業の範囲を整理しておきます。リード数や配信量が増える予定がある場合は、いまの利用量だけでなく、増えた後のプランと従量課金も見積もりに入れます。外部に任せる範囲が初期設定だけなのか、配信・分析・改善まで含むのかによっても費用は変わります。

次の3つは、上の料金一覧と支援費用の目安をもとにした試算例です。実際の金額は、リード数やプラン、依頼する範囲によって変わります。

パターン ツール代(年間) ツール代以外 向いている状況
低価格帯のツールを社内で運用 月2万〜5万円程度の場合、年24万〜60万円程度+初期費用 社内の担当者の工数が中心 リード数が少なく、まずメール配信とフォームから始める
中価格帯のツール+初期の導入支援 月6万〜15万円程度の場合、年72万〜180万円程度+初期費用 導入支援:初期50万〜300万円程度 スコアリングと営業への引き渡しまで設定したい
高価格帯のツール+運用代行 月30万円以上の場合、年360万円以上 運用代行:月10万〜150万円以上 大量のリードを扱い、社内に運用担当者を置けない

例えばHubSpot Marketing HubのProfessionalを年額払いで使う場合、ツール代は年1,152,000円(月96,000円×12か月)で、初年度は必須の導入支援360,000円を加えた1,512,000円です。年次契約の月額払いなら、ツール代は年1,281,600円になります。含まれるコアシートは3件で、追加する場合は1件あたり月5,400円〜かかります。

総費用を社内の稟議にかけるときにどう説明するかは、MA導入の社内提案で聞かれることと答えの順番で解説しています。

費用を抑える方法と、価格だけで選ばないほうがよい場合

費用を抑える方法

費用を抑えるときは、使う機能とリード数から必要なプランを選びます。最初から上位プランを契約せず、メール配信とフォームから始めて、スコアリングやシナリオを使う段階でプランを上げる進め方もあります。無料プランやトライアルがあるツールなら、契約前に自社の運用で使えるかを試せます。

価格だけで選ばないほうがよい場合

次のような状況では、月額の安さだけで選ぶと、後から費用が増えることがあります。

・運用する担当者がいない:安いツールでも、配信やリストの整理が止まれば費用だけがかかり続けます。運用の体制を決めてからツールを選びます。

・すでにCRMやSFAを使っている:連携できないツールを選ぶと、データの移し替えや二重入力の手間が増えます。

・リード数が1年以内に増える見込みがある:低価格帯のツールは上限が小さく、プランの切り替えや乗り換えの費用がかかることがあります。

・無料プランのまま使い続ける前提:無料プランはリード数や機能の上限が小さく、ツールのロゴがメールに表示されるなどの制約があります。


機能や運用のしやすさを含めたツールの選び方は、BtoB向けMAツールの選び方とMAツールの選び方10のポイントで解説しています。

費用に見合う効果が出ているかを見る

BtoB企業の担当者480名を対象に弊社が実施したMA活用実態調査では、MAの費用対効果が「十分に見合っている」と回答した割合は、MAが商談や売上に貢献している企業(42名)で42.9%、貢献していない企業(92名)で2.2%でした。この結果は関連を示すもので、費用をかければ効果が出るという因果関係を示すものではありません。費用が高いか安いかよりも、払った費用に対して何を成果として見るかを決めておくことが、判断の分かれ目になります。

費用対効果の測り方とROIの計算手順は、MAツールの費用対効果とROIの計算手順で解説しています。調査の詳細はBtoB企業のMA活用実態調査(第0回)をご覧ください。

出典:調査主体:株式会社Sells up/調査ツール:Surveroid(2026年9月、n=480)

「やっているのに成果が出ない」状態から抜け出すために

施策を続けているのに商談が増えない、リードの質が上がらない。こうした課題の多くは、戦略と施策のつながりが設計されていないことが原因です。Sells upは現状の分析と改善の優先順位整理から支援します。

相談してみる →

まとめ

MAツールの費用は、初期費用・月額費用・従量課金などのツール代に、導入支援や運用代行、社内の工数を合わせた総額で考えます。料金ページに載っている金額はツール代の一部で、料金に含まれるリード数や契約期間、従量課金の条件がツールごとに違うため、月額だけでは比べられません。

比べるときは、保有しているリード数と1年後の見込み、契約期間の合計額、従量課金の条件、サポートの範囲をそろえて見積もりを取ります。そのうえで年間の総費用を出し、払った費用に対して何を成果として見るかを決めておくと、導入後の判断がしやすくなります。

よくある質問

MAツールの費用相場はどれくらいですか?

月額は、無料プランから月数十万円以上まで幅があります。本記事の料金一覧をもとに分けると、低価格帯は無料〜月5万円程度、中価格帯は月6万〜20万円程度、高価格帯は月30万円以上が目安です。これに、ツール代以外の導入支援や運用の費用が加わります。

初期費用がかからないMAツールはありますか?

無料プランは初期費用がかからないものが多く、有料プランでも初期費用の記載がないツールがあります。一方で、HubSpot Marketing HubのProfessional・Enterpriseのように、導入支援が必須で初期費用がかかるプランもあります。ただし、初期設定を外部に依頼すれば導入支援の費用がかかります。ツールの初期費用だけでなく、設定を誰が行うかも含めて総額を見ます。

無料プランで足りるのはどんな場合ですか?

保有しているリードが少なく、メール配信とフォーム作成を試す段階であれば、無料プランから始められます。ただし、リード数の上限があったり、使える機能が限られたりするため、スコアリングやシナリオを使う段階で有料プランへの切り替えを検討します。

MAツールは年間契約が必要ですか?

本記事の料金一覧にあるツールでは、年間契約や最低利用期間12か月を条件としているものが多くあります。月単位で解約できるかどうかはツールやプランによって違うため、契約前に条件を確かめます。

導入支援を依頼するといくらかかりますか?

初期設定やシナリオ設計を依頼する場合、導入支援の費用は初期50万〜300万円程度が目安です。CRMとの連携や大規模な設定を含むと、300万〜600万円程度になることがあります。依頼する範囲で金額に幅が出るため、含まれる範囲をそろえて見積もりを比べます。

MAツールの費用対効果はどう判断すればよいですか?

払った費用に対して、リード数、商談数、受注金額のどれを成果として見るかを先に決め、導入前の数字と比べます。計算の手順は、費用対効果とROIの計算手順を解説した記事で紹介しています。

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株式会社Sells up 代表取締役
武田 大
株式会社AOKIにて接客業、株式会社リクルートライフスタイル(現:株式会社リクルート)にて法人営業を経験後、株式会社ライトアップでBtoBマーケティングを担当。デジタルマーケティングエージェンシーを経て2023年に株式会社Sells upを設立。戦略設計・KPI設計を起点に、リードジェネレーション、ナーチャリング、MA/SFA活用、営業連携までBtoBマーケティングを一気通貫で支援。KGI逆算のKPI設計やリードスコアリングの統計的設計、営業連携SLAの構築を強みとし、業界・規模を問わず80社以上に提供。Account Engagement SpecialistおよびTableau Desktop SpecialistのSalesforce認定資格を保有。
保有資格Salesforce Certified Marketing Cloud Account Engagement Specialist/Tableau Desktop Specialist
専門領域BtoBマーケティング/リードジェネレーション/リードナーチャリング/マーケティングオートメーション/HubSpot導入活用支援/Account Engagement導入活用支援/Marketo活用支援/インサイドセールス/統計解析によるスコアリング設計/商談化率向上/マーケティングROI改善