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リードジェネレーション成功事例10選|業種・手法別の再現ポイントと失敗から学ぶ教訓

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目次

「施策の一覧は見た。MAツールのことも調べた。でも、なぜ自社ではうまくいかないのか」

——そう感じたことはないでしょうか。

リードジェネレーションの成功事例を読んでも、自社に応用できないのは「結果の数字だけが書かれていて、プロセスが見えないから」です。本記事では業種・手法別の成功事例を、施策の選定理由・実行プロセス・失敗からの立て直しまで踏み込んで解説します。

「事例を読んだが再現できない」という状況を抜け出すための5つのステップもあわせてご覧ください。

この記事のスコープについて:本記事はリードジェネレーション(見込み顧客の獲得)の事例と再現ステップに特化しています。リードジェネレーションの定義・手法の一覧については以下の記事をご参照ください。


リードジェネレーションとリードナーチャリングの違いとは?売上を最大化する「仕組み」の作り方を徹底解説

リードジェネレーションとリードナーチャリングの違いを基本から解説。「量」だけのマーケティングを卒業し、売上に直結する「仕組み」を作りませんか?明日から使える実践的な手順を公開します。

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この記事を読む前に——事例を「活かせない」3つの理由

成功事例を読んでも再現できない原因は、たいてい以下の3つに集約されます。この節では、そのメカニズムを先に理解していただきます。

理由①:業種・フェーズが自社と違う事例を参考にしている

「リードが月間200件に増えた」という事例を読んで施策を真似ても、なぜか自社では機能しない——よくあるケースです。その原因の多くは、事例企業と自社のフェーズ・リソース・顧客の購買行動が根本的に異なることにあります。

創業5年目のSaaS企業と、製造業の第二創業期企業では、そもそも「リード」の定義も、チャネルの優先順位も、MAツールの活用レベルも異なります。事例を読む際は、「自社と状況が近いか」を最初に確認することが不可欠です。

理由②:施策の表面だけを真似て、前提条件を無視している

「展示会で100件の名刺を集めた」という事例の本質は、展示会後のフォローシナリオにあることがほとんどです。名刺を集めたことではなく、「その後の72時間でどう動いたか」が商談化率を決めています。

結果だけを見てプロセスを無視した模倣は、砂上の楼閣です。ICP(理想顧客プロフィール)の定義、MAツールの設計、営業との合意形成など、施策の前提として何が整っていたのかを理解する必要があります。

理由③:成功後の話だけ読んで、失敗プロセスを知らない

リードジェネレーションで成果を出している企業も、必ず一度は

「MAを導入したのに誰も使わなかった」
「広告でリードを集めたが商談ゼロだった」

などの大きな失敗を経ています。

これらの失敗から何を学び、どう立て直したかを知ることが、最も再現性の高い学びになります。

本記事ではあえて失敗プロセスを含めた事例を紹介します。

【業種別】リードジェネレーション成功事例

ここからは、業種別に4つの成功事例を解説します。それぞれに「転換点になった意思決定」と「失敗から学んだこと」を含めています。

製造業——展示会×MAで休眠リードを商談化した事例

【課題の背景】

中堅の産業機械メーカーA社は、毎年2〜3本の展示会に出展し、年間で約500枚の名刺を獲得していました。しかし、展示会後に送るお礼メールは「全員に同じ文面を送って終わり」。営業への引き渡しは感覚頼みで、3ヶ月後には名刺の9割が「放置リスト」入りしていました。

「展示会への投資を回収できていない」

それ気づいたのは、展示会にかかるコストを試算したときでした。出展費・ブース設営・人員コストを合計すると1回あたり200万円超。そのわりに商談化は年間3〜4件。明らかに費用対効果が合っていない状況でした。

【転換点になった意思決定】

A社が変えたのは、展示会の「やり方」ではなく、展示会後の「仕組み」でした。具体的には以下の3つを整備しました。

  1. ICPの合意形成:営業部門と合同で「追うべきリード」の定義を言語化。「従業員300名以上の製造業で、生産効率化に予算を持つ製造部門の責任者」をターゲットに絞る
  2. MAによるスコアリング設計:展示会でのブース立ち寄り時間・名刺交換時の会話メモ・展示会後のWebサイト訪問ページをもとにスコアを設定。80点超えで営業に自動通知
  3. 3ステップのメールシナリオ設計:「展示会翌朝のお礼メール→1週間後の技術資料送付→2週間後のウェビナー案内」を自動化

【成果と失敗から学んだこと】

施策導入から6ヶ月後、商談化率は従来比で約2.8倍に改善。同時に展示会後のフォロー工数は約60%削減されました。

ただし、最初の3ヶ月は失敗の連続でした。最大の誤算は「スコアリングの点数設定を感覚で決めたこと」。「展示会で名刺交換したら一律50点」という大雑把な設計では、購買意欲の低いリードまで営業に流れてしまい、「マーケから来るリードは質が低い」と営業部門の不信感を招きました。

立て直しのきっかけは、過去の受注データを遡って「受注した顧客に共通するWebサイト行動」を分析したことでした。価格ページの閲覧回数・製品比較ページへのアクセスが、受注確率と強く相関していることが判明し、スコアリングを設計し直した結果、営業パスの品質が劇的に向上しました。

MAツールを活用したBtoBの事例をさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。


BtoBマーケティングオートメーション(MA)成功事例7選・課題別分析|ROIを高める導入準備・統計的スコアリング・ツール選定

BtoB企業のMA成功事例を「課題別」「業界別」に分析。商談数増加や受注率向上を実現した企業の具体的な施策と組織的要因を詳解します。成功の再現性を高めるための導入準備、統計的スコアリングの手法、ROI算出法、BtoB向けMAツール選定のポイントまで、専門家の視点で解説。

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SaaS企業——SEO×ウェビナーで月間リード200件を安定供給した事例

【課題の背景】

HRtech系SaaSのB社は、創業から2年間、リスティング広告を主軸にリードを獲得していました。月間リード数は安定していましたが、「広告を止めたらリードがゼロになる」という構造的なリスクを抱えていました。加えて、広告経由のリードは商談化率が低く、「数は来るが質が悪い」という営業部門からの不満が慢性化していました。

【転換点になった意思決定】

B社が選んだのは、「広告依存から脱却するためのコンテンツ資産の構築」という中長期戦略への転換でした。ただし、コンテンツSEOが成果を出すまでの空白期間を埋めるために、「ウェビナー」を組み合わせる設計を取りました。

SEO戦略の核心は、「業種×課題」のロングテールキーワード攻略でした。「人事評価 課題 中小企業」「労働時間管理 DX 製造業」など、ターゲット企業が実際に検索するシナリオから逆算してKWを選定。競合が狙わない「業種特化型」のキーワードに集中することで、上位表示を6ヶ月で20本以上達成しました。

ウェビナーは月1回開催し、「参加申込→ウェビナー→参加後フォロー」のフローを設計。参加後24時間以内に個別の課題確認メールを送るという仕組みが商談化率を大きく引き上げました。

【成果と失敗から学んだこと】

取り組み開始から9ヶ月後、月間リードは広告単体時代の1.6倍(約200件)に増加。さらに商談化率が広告経由リードの2倍超に向上しました。

最大の失敗は「ウェビナーをコンテンツ発信と混同したこと」でした。最初の2回は自社サービスの機能説明を中心にしたところ、参加者が集まらず、集まっても温度感が低いリードばかり。テーマを「参加者の課題解決」に完全シフトし、「人事担当者が月20時間を失っている原因と解決策」という視点で設計し直してから、申込数が3倍に増えました。

コンサルティング・士業——ホワイトペーパー×インサイドセールスで商談化率を引き上げた事例

【課題の背景】

M&Aアドバイザリーを手がけるC社は、問い合わせ数こそ月20件程度あるものの、「商談になっても温度感が低く、検討期間が長い」という課題を抱えていました。担当者が「ちょっと話を聞いてみたかっただけ」というレベルで問い合わせてきており、受注までに平均8ヶ月かかっていました。

問題の本質は、「問い合わせ前の見込み客との接点がなく、検討初期を競合に取られていること」にありました。

【転換点になった意思決定】

C社が採った戦略は、「問い合わせより前の段階でリードを取得する」ための接点設計でした。

まず、「M&Aを検討しているが、まだ誰にも相談していない段階」の経営者が検索するキーワードを洗い出し、その検索意図に応えるホワイトペーパーを3本制作しました(例:「後継者不在の中小企業が知っておくべき5つの選択肢」)。

ダウンロードしたリードに対しては、1週間後にインサイドセールスが架電。ただし「提案」ではなく、「読んでみてどんな疑問が浮かびましたか?」という課題ヒアリングに徹しました。このアプローチが「売りに来ない会社」という印象を生み、警戒感を下げることに成功しました。

【成果と失敗から学んだこと】

ホワイトペーパーDL→商談化率は当初6%でしたが、インサイドセールスのトークスクリプトを「課題深掘り型」に変更してから18%まで改善。商談の質が上がり、受注までの期間も平均5ヶ月に短縮されました。

失敗は「ホワイトペーパーのタイトルを自社視点で決めたこと」でした。「M&A成功の3ステップ」という最初のタイトルではDL数がほぼゼロ。「後継者不在」「親族外承継」「IPO vs M&A」という顧客が悩んでいる言葉をタイトルに入れてから、反応率が劇的に変わりました。

IT・システム会社——既存リスト活用でコストゼロの新規商談を創出した事例

【課題の背景】

SIerのD社は、3年間の営業活動で蓄積した約2,000件の名刺を「Excelで管理しているだけ」という状態でした。経営陣からは「新規のリード獲得を強化しろ」という指示が下りていましたが、マーケティング専任者はゼロ。予算もほぼない。

そのような状況で担当者が気づいたのが、「2,000件の名刺のうち、1度も継続的なアプローチをしていない案件が1,700件以上ある」という事実でした。

【転換点になった意思決定】

新規リード獲得より先に、「眠っている既存リストの再加熱」に集中することにしました。

まず、2,000件を「①過去商談あり」「②名刺交換のみ」「③展示会で取得」の3つにセグメント。「①過去商談あり」の200件に対して、IT投資動向レポート(自社調査)をメールで配信したところ、開封率42%・クリック率18%という反応が得られました。

反応した企業をインサイドセールスがフォローしたところ、3ヶ月で15件の商談を創出。広告費用ゼロ、外部ツール費用もほぼゼロで達成した成果でした。

【失敗から学んだこと】

最初は全2,000件に同じメールを送ったところ、配信停止が50件以上発生し、開封率も5%以下でした。「リストの状態を無視した一括配信」がいかに逆効果かを学び、セグメント別の内容設計に切り替えてから反応率が大きく改善しました。

【手法別】リードジェネレーション成功事例

ここからは手法の視点から事例を整理します。施策を「業種に関係なく」選ぶ際の参考にしてください。

各施策の詳細な実施方法については、以下の記事で網羅的に解説しています。


BtoBのリード獲得に本当に有効な施策9選

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コンテンツSEO——「業種×課題」のロングテールKWで競合不在の領域を取った事例

【事例の核心:KW選定ロジック】

競合ひしめく「リード獲得 方法」「MAツール 比較」といったビッグKWではなく、「製造業 新規開拓 仕組み化」「SaaS インサイドセールス 立ち上げ」のような「業種×フェーズ×課題」の組み合わせに特化したKW戦略が、コンテンツSEOの成功を分けています。

E社(マーケティング支援SaaS)が実践したのは、「ターゲット企業が実際に検索する悩みの言葉」からKWを逆算する設計でした。ビッグKWの月間検索数が10,000件でも競合が強ければ上位表示は困難ですが、月間検索数300件でも競合がいないKWなら3ヶ月で上位表示できます。

質の高い流入が積み重なることで、SEOを始めて12ヶ月後に月間オーガニックリードが80件に到達。コンテンツ資産は蓄積し続けるため、翌月からも広告費ゼロでリードが生まれ続ける仕組みが構築されました。

ウェビナー——「参加後24時間」のフォロー設計が商談数を3倍にした事例

【商談化を決めるのはウェビナー中ではなく、終了後】

F社(BtoB向けコンサルティング)が実証したのは、ウェビナー参加者への「終了後24時間以内の個別フォロー」が商談化率を左右するという事実です。

参加者100名のウェビナーから商談5件だったF社が、フォロー設計を改善してから同規模のウェビナーで商談15件を創出。変えたのは以下の3点だけでした。

  1. ウェビナー終了直後のアンケート設計:「今一番困っていることは何ですか?」という自由記述欄を設け、回答内容をそのままフォローの起点にする
  2. 24時間以内の個別メール:アンケート回答に言及した個別メールを送信(テンプレートの一部だが、名前と課題に言及)
  3. スコアリングによる架電優先度:アンケート回答・録画再視聴・関連ページ閲覧などをスコアに加算し、IS(インサイドセールス)が架電する優先順位を自動判定

「全員に同じお礼メールを送って終わり」というウェビナーの多くが商談化率1〜5%程度にとどまるのに対し、このフォロー設計を持つ企業は15〜20%を安定して出しています。

MAツール活用——スコアリング設計の見直しで営業パスの品質を3倍に改善した事例

【「MAを入れたのに営業が使わない」問題の根本原因】

MAツールを導入した企業の多くが直面するのが、「ツールを入れたのに、営業がリードをフォローしない」という問題です。G社(製造業向けシステム会社)もこの問題に悩んでいました。

原因はスコアリングの設計が「マーケの視点」だけで作られていたことでした。「メールを開封したら10点、LP閲覧で5点」という設計は、マーケ担当者にとっては合理的に見えても、営業担当者からすると「それが何?」という感覚です。

G社が行ったのは、「営業が受注した顧客の行動履歴を遡って逆算するスコアリング設計」でした。過去の受注案件を分析したところ、「価格ページを3回以上閲覧」「事例ダウンロード後に問い合わせページを訪問」という行動パターンが受注確率と強く相関していることが判明。このパターンに高いスコアを割り当て直した結果、営業からの信頼が回復し、パスされたリードへのフォロー率が40%から92%に改善されました。

スコアリング設計を正しく行った事例をもっと詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しておりますので、併せてご参照ください。


リードスコアリング成功事例5選|失敗しないための設定方法とBtoB企業の成果を解説

BtoB企業におけるリードスコアリングの成功事例を、具体的なスコア設計や成果とともに詳説します。よくある失敗の根本原因と解決策、営業と連携して成果を最大化する設定手順や運用ノウハウも解説。複雑さを排除し、貴社のリードの質を向上させるヒントを紹介します。

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成功事例に共通する「失敗のパターン」3選

成功した企業の事例を深く読むと、必ず「失敗のプロセス」が存在します。ここでは、最も多くの企業が踏む失敗パターンを3つ整理します。自社が同じ轍を踏まないための確認リストとして活用してください。

失敗①——施策を選ぶ前に「誰のリードか」を定義しなかった

リードジェネレーション施策が空回りする最大の原因は、ICP(Ideal Customer Profile:理想顧客プロフィール)がないことです。

「どんな企業の、どんな職種の、どんな課題を持つ人から、リードを獲得するのか」——この問いに答えないまま施策を始めると、集まるリードの質はバラバラになります。広告を打てばクリックは来るが商談にならない。ウェビナーをやれば参加者は来るが、ターゲット外の人ばかり。

ICPの定義は「業種・規模・役職・課題・予算感」を最低限含めて言語化し、マーケと営業が同じ紙を見て合意することが必要です。「なんとなく共通認識がある」では足りません。

自社に合ったリード獲得施策の詳細については、「BtoBリード獲得の有効な施策一覧」の記事も参考にしてください。


BtoBのリード獲得に本当に有効な施策9選

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失敗②——MAを導入したが「運用設計」がなかった

「MAを入れれば自動でリードが育つ」という誤解が、多くの失敗を生んでいます。MAツールは設計された通りにしか動かない道具です。

スコアリングのロジック、ナーチャリングシナリオの内容と分岐、営業へのパス基準——これらを導入前に設計しないまま運用を始めると、「高価なメール配信ツール」になり下がります。

さらに深刻なのが、「営業との合意形成なしに導入したケース」です。マーケがMAでリードをパスしても、営業が「質が低い」と判断してフォローしない。この悪循環が起きると、MAの活用は形骸化します。

失敗③——マーケと営業の「リードの定義」がズレていた

「MQL(マーケティング適格リード)」を営業に渡しても、営業からは「こんなの商談にならない」と言われる——この問題は、MQLの定義を双方が合意していないことが原因です。

マーケは「スコア80点以上=MQL」と定義しているが、営業は「担当者の決裁権があること」をMQLの条件だと思っている。この認識のズレが放置されると、部門間の信頼は崩壊します。

解決策は月1回以上の定例ミーティングで、「先月渡したMQLのうち、実際に商談になったのは何件か・なぜ残りは商談にならなかったか」を営業と一緒に振り返ることです。フィードバックループをMQL基準の改善に反映することで、精度は上がり続けます。

事例から学ぶ——自社に再現する5つのステップ

事例を読んで「なるほど」で終わらせないために、ここでは自社への落とし込み手順を具体的に示します。「何から始めるべきかわからない」という状況を解消することが、このセクションの目的です。


【図表4】

  • 挿入箇所:「H2:事例から学ぶ——自社に再現する5つのステップ」冒頭
  • 図表の種類:フロー図
  • 図表の目的:STEP1〜5のプロセスを視覚化し、読者が全体像を把握しやすくする
  • Gemini nano banana用プロンプト: 「BtoB向けSEO記事用のフロー図。STEP1(ICP定義)→STEP2(チャネル選定)→STEP3(MA設計)→STEP4(ナーチャリング)→STEP5(KPI・PDCA)の5ステップを横並びの矢印フローで表現。各ステップをアイコン付きボックスで表示。ネイビー基調のシンプルでプロフェッショナルなフラットデザイン。」

STEP1|ICPと「良いリード」の定義を営業と合意する

最初にやるべきことは、施策選びではなく「誰を獲得するか」の言語化と合意です。

以下の4項目を、マーケと営業の両部門が同席した場で確認・合意してください。

  • 対象企業の定義:業種・従業員規模・エリア・売上規模
  • 対象人物の定義:役職・決裁権の有無・部門
  • 課題の定義:自社製品で解決できる、具体的な業務課題
  • タイミングの定義:検討フェーズはどの段階か(認知〜比較検討〜決裁)

この合意がなければ、どの施策を選んでも「誰に向けて発信しているのかわからない」状態になります。

STEP2|自社のフェーズ・リソースに合った施策チャネルを1〜2本に絞る

STEP1でICPが明確になったら、「そのICPに届くチャネルはどれか」を選択します。

重要なのは、「すべての施策を並行して走らせない」ことです。リソースが限られる中でSEO・広告・展示会・ウェビナーを同時に始めると、すべてが中途半端になります。

選定の基準は以下の2つです。

  • 自社の既存アセットは何か(技術知見・顧客リスト・事例コンテンツ)
  • ICPが情報収集をするのはどのチャネルか(検索エンジン・業界イベント・SNS)

創業期・リソース不足の企業なら「まず1チャネルで結果を出してから拡張する」が鉄則です。

STEP3|MAツールでリードの取得〜スコアリングを自動化する

ICPと施策チャネルが決まったら、獲得したリードを「自動で評価・仕分けする仕組み」を構築します。

スコアリング設計のポイントは、「過去の受注データからの逆算」です。感覚でスコアを決めるのではなく、「受注した顧客はどのページを、何回、どのタイミングで見ていたか」を分析し、スコアの重みづけに反映してください。

MAを使ったリードジェネレーションの具体的な実装手順は、以下の記事で解説しています。


MAツールでリードジェネレーションを成功させる手順|具体的な手法からROI改善まで解説

MAを活用したリードジェネレーションの具体的な手法、成功への手順を紹介します。Web広告やSEO等の施策連携、スコアリング設計、SFA/CRM連携のポイント、ROI改善まで、成果につながる運用ノウハウをBtoBの専門家が解説します。

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STEP4|ナーチャリングシナリオで商談化率を設計する

リードを獲得した後、「放置しない仕組み」を作ることが商談化率を決定します。

最低限設計すべきシナリオは以下の3つです。

  • 獲得直後のウェルカムシナリオ:リード獲得から48時間以内の初回接触
  • 関心ステージ別の育成シナリオ:スコアに応じてコンテンツを出し分け
  • ホットリード通知シナリオ:スコアが閾値を超えたら営業に自動通知

獲得したリードをナーチャリングで育成した成功事例は、「リードナーチャリング成功事例15選」の記事をご覧ください。


リードナーチャリング成功事例14選|BtoB企業の課題を解決した施策と成果を解説

BtoB企業のリードナーチャリング成功事例を14社厳選。メール、コンテンツ、インサイドセールス等の施策別に、課題・解決策・成果を詳解します。よくある失敗パターンや自社に合った施策の選び方、成果を出すKPI設定・部門連携の具体論まで解説し、貴社の取り組みを具体化するヒントを提供します。

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STEP5|KPIを設計し、毎月PDCAを回す体制を作る

最後に、「何を測るか」を決めることが不可欠です。KPIのない施策は、良し悪しの判断ができません。

リードジェネレーションで最低限設定すべきKPIは以下の5つです。

KPI
計測内容
計測内容
チャネル別の月間リード取得件数
MQL転換率
リード→MQLの転換率
SQL転換率
MQL→SQLの転換率
商談化率
SQL→商談の転換率
CAC(顧客獲得コスト)
チャネル別の1リード獲得コスト

月次でこの5指標を営業部門とともにレビューし、「どこがボトルネックか」を特定してから施策を改善するサイクルを回すことが、長期的な成果に直結します。

「自社だけでは難しい」と感じたときの判断軸

事例を読んで「やるべきことはわかった。でも、自社で実行できる気がしない」——そう感じたとしたら、それは正直な感覚だと思います。

ICP定義・スコアリング設計・MAシナリオ構築・KPI設計・営業との合意形成——これらを同時並行で進めるのは、マーケ専任者が存在しない企業では現実的に難しいケースもあります。

外部支援を使うかどうかの判断軸は、以下の問いで確認してください。

「3ヶ月後に、自社の担当者がこの仕組みを一人で運用できる状態になっているか?」

外部支援を使う意義は、「代行してもらうこと」ではなく、「自社にノウハウを移転してもらいながら、仕組みを一緒に構築すること」にあります。「弊社がいなくなっても自走できる状態を目指しましょう」と言える支援会社を選ぶことが、長期的なコスト最適化と組織力向上に直結します。

支援会社を検討する際に確認すべきポイントは以下の3つです。

  1. 戦略設計から入るか、ツール導入から入るか:ツール導入を先に提案してくる会社は要注意。ICPの定義・チャネル選定・KPI設計を先にやる会社を選ぶ
  2. 泥臭い実務を引き受けるか:スコアリング設計・シナリオ文章作成・IS(インサイドセールス)スクリプト作成まで担うかどうか
  3. 自社担当者の成長をゴールにするか:支援終了後に自走できる体制を目指しているか

まとめ

本記事では、リードジェネレーションの成功事例を業種別・手法別に解説し、失敗パターンと再現ステップをあわせて紹介しました。最後に要点を整理します。

成功事例に共通する3つの原則

  1. ICP定義が先:施策より先に「誰のリードか」を営業と合意する
  2. プロセスを設計する:施策を「やる」だけでなく、リード取得→スコアリング→ナーチャリング→パス→フォローの一連のフローを設計する
  3. 失敗から学ぶ:うまくいかない原因を「施策が悪い」と決めつけず、どのプロセスにボトルネックがあるかをデータで特定して改善する

MAツールの導入・活用の相談はSells upへ。

MAツールの導入や、導入後の成果最大化に課題をお持ちでしたら、ぜひSells upにご相談ください。50社以上の導入・活用を支援してきた担当者が貴社の状況・目標に向き合い、最適なツールの導入プラン / 統計知識を用いた活用プラン描き、戦略策定から実装 / 実行 / 効果測定までをご支援いたします。

株式会社Sells up
武田 大
株式会社AOKIにて接客業を、株式会社リクルートライフスタイル(現:株式会社リクルート)にて法人営業を経験した後、株式会社ライトアップでBtoBマーケティングを担当。その後、デジタルマーケティングエージェンシーにてBtoBマーケティングの戦略設計/施策実行支援、インサイドセールスをはじめとしたセールスやカスタマーサクセスとの連携を通じたマーケティング施策への転換といった支援を行い、2023年に株式会社Sells upを設立。BtoBマーケティングの戦略設計/KPI設計はもちろん、リードジェネレーション施策やナーチャリング、MA/SFA活用を支援し、業界/企業規模を問わずこれまでに約80社以上の支援実績を持つ。Salesforce Certified Marketing Cloud Account Engagement Specialist/Tableau Desktop SpecialistのSalesforce認定資格を保有。