フェーズ移行率の計算と読み方|MAデータから「どこで詰まっているか」を特定する
「やっているのに成果が出ない」状態から抜け出すために
施策を続けているのに商談が増えない、リードの質が上がらない。 こうした課題の多くは、戦略と施策のつながりが設計されていないことが原因です。 Sells upは現状の分析と改善の優先順位整理から支援します。
開封率・クリック率の先にある指標
ナーチャリングの成果を測る指標として、開封率とクリック率は多くのMA運用担当者が追っています。
ただ、これらは「メールへの反応」を測る指標であり、「リードが温まっているかどうか」を直接示す指標ではありません。
ナーチャリングの本質的な成果を測るには「フェーズ移行率」を観測することが重要です。
この記事では、フェーズ移行率の具体的な計算方法と、その数値からどう改善につなげるかを整理します。
フェーズ移行率とは何か
フェーズ移行率とは、「ある期間に特定のフェーズにいたリードのうち、次のフェーズに進んだ割合」です。ナーチャリングの各ステージがどれだけ機能しているかを数値で確認できます。
フェーズ移行率の計算式 フェーズ移行率 =(期間中に次フェーズに移行したリード数 ÷ 期間開始時点でそのフェーズにいたリード数)× 100 |
フェーズ移行率を計算する手順
Step1:フェーズの定義を確認する
計算の前に、各フェーズの定義が明確になっているかを確認します。
「スコアが〇点以上になったら検討段階」のように、フェーズの境界条件が数値で定義されていることが前提です。定義が曖昧だと移行の判定ができません。
Step2:期間を決める
フェーズ移行率は月次で計算するのが最も実務的です。週次だと変動が大きすぎて傾向が読みにくく、四半期だと問題の発見が遅れます。
Step3:MAのデータを抽出する
MAの管理画面またはエクスポート機能を使って、以下のデータを取得します。
抽出するデータの項目 ・リードID |
Step4:フェーズ移行率を計算する
取得したデータをExcelに貼り付け、フェーズごとに集計します。
フェーズ | 月初のリード数 | 翌フェーズへの移行数 | 移行率 |
認知→検討 | 200件 | 30件 | 15% |
検討→比較選定 | 85件 | 12件 | 14% |
比較選定→MQL | 35件 | 8件 | 23% |
フェーズ移行率の読み方と改善への活かし方
計算したフェーズ移行率から、「どこで詰まっているか」を特定します。
状態 | 考えられる原因と対処 |
認知→検討の移行率が低い | 認知段階のコンテンツが「課題に気づかせる」機能を果たしていない。チェックリスト・業界動向レポートなど、自分ごと化を促すコンテンツを追加する |
検討→比較選定の移行率が低い | 検討段階で「他社はどうしているか」という比較情報が届いていない。事例コンテンツ・専門家コラムを中盤シナリオに追加する |
比較選定→MQLの移行率が低い | 最後の一歩を踏み出せていない。ROI事例・サポート体制の説明など「失敗しない」安心感を与えるコンテンツを出口に追加する |
全フェーズで移行率が低い | コンテンツとフェーズのズレが全体的にある可能性。カスタマージャーニーの記事を参照してフェーズ×心理×コンテンツの対応を見直す |
業界別・属性別に分解して見る
全体のフェーズ移行率だけでなく、業種別・企業規模別・獲得経路別に分解して見ると、「特定のセグメントだけ詰まっている」という発見ができることがあります。
たとえば「製造業のリードは検討→比較選定の移行率が低いが、IT業界のリードは問題ない」という場合、製造業向けのコンテンツが不足しているか、そもそもアプローチが合っていない可能性があります。
まとめ
フェーズ移行率は「(移行したリード数 ÷ そのフェーズのリード数)× 100」で計算します。月次で計算し、移行率が特に低いフェーズを特定することで、「どこに改善投資すべきか」の優先順位が明確になります。
「やっているのに成果が出ない」状態から抜け出すために
施策を続けているのに商談が増えない、リードの質が上がらない。 こうした課題の多くは、戦略と施策のつながりが設計されていないことが原因です。 Sells upは現状の分析と改善の優先順位整理から支援します。
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