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HubSpotは本当に使いづらい?その理由3つと使いやすくする方法

MAツールの導入・活用の相談はSells upへ。

MAツールの導入や、導入後の成果最大化に課題をお持ちでしたら、ぜひSells upにご相談ください。50社以上の導入・活用を支援してきた担当者が貴社の状況・目標に向き合い、最適なツールの導入プラン / 統計知識を用いた活用プラン描き、戦略策定から実装 / 実行 / 効果測定までをご支援いたします。

目次

Hubspotの導入を検討している企業の中には、
「使いづらいという口コミを聞いて不安になっている」
「MA/CRMツールの候補にHubSpotが上がっているが、自社に合うか判断できない」
と悩んでいる方が少なくありません。

実際、Hubspotは優秀なツールである一方で、初期設定の複雑さや海外仕様ならではのクセが原因で「使いづらい」と感じる人が多いのも事実です。

Hubspotを使いづらいと感じやすい理由

海外ツールのため英語に慣れていないと使いづらい
初期設定などの導入準備が複雑で手間と時間がかかる
自社の営業形態に合っていない

せっかく導入したのに現場が使いこなせず、営業プロセスが混乱してしまっては本末転倒ですよね。

そこで本記事では、表面的な「Hubspotは使いやすい/使いづらい」という一般論ではなく、

  • なぜ使いづらく感じるのか
  • 使いやすさを実感できるとすればそれはなぜのか
  • そして、そもそもHubspotが自社に合うのかどうか

を判断するための具体的な視点を解説します。

実際に起こりやすいトラブルの具体例やHubspotを「使いづらい」から「使いやすい」に変えるための対策についても網羅していますので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読み終える頃には、自社にHubSpotが向いているのか、使いこなすために何が必要なのかが明確になり、導入判断の不安がスッキリ解消されるはずです。

1.Hubspotを使いづらいと感じやすい理由3つ

Hubspotは多機能で高性能なツールですが、導入した企業の中には「使いづらい」「運用が難しい」と感じるケースが少なくありません。

その理由は様々ですが、中でも特に多いのが下記の3つです。

Hubspotを使いづらいと感じやすい理由

海外ツールのため英語に慣れていないと使いづらい
初期設定などの導入準備が複雑で手間と時間がかかる
自社の営業形態に合っていない

ここでは、Hubspotを導入した企業がこのツールを「使いづらい」と感じてしまう理由について、ご説明します。

以下の記事では、Hubspotの基本情報を詳しく解説していますので、併せてご参照ください。


HubSpotの使い方を初心者向けに解説|まずやるべき基本設定と成果を出す機能

HubSpotの基本的な使い方を、BtoBビジネスの成果に繋げる視点で解説します。CRMの初期設定からリード獲得、営業連携まで、導入初心者が最初に取り組むべきステップを具体的に紹介。失敗しないための90日間プランや、Sells up独自の活用ノウハウも満載です。

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1-1.海外ツールのため英語に慣れていないと使いづらい

HubSpotはアメリカ発の海外製ツールのため、管理画面やヘルプに英語が混在することがあります。主要な部分は日本語化されていますが、

  • 設定項目の一部が英語表記のままになっている
  • ヘルプ記事が英語表記のまま
  • システム仕様やエラーメッセージが英語で出てくることがある

といった理由から「理解しづらい」と感じる人は少なくありません。

例えば、Hubspotには「請求書テンプレート作成ツール」が搭載されていますが、その設定画面はすべて英語表記です。

出典:Hubspot

また、Hubspotのヘルプページにおけるアカウント管理の項目は確かに日本語化されていますが、「正確な最新情報については本コンテンツの英語版をご覧ください」という注意書きがあります。

出典:Hubspot

アカウント設定などの導入段階からつまずいてしまっては、Hubspotを「使いづらい」と感じてしまうのも無理はないでしょう。

また、複雑な設定をする場合は英語のマニュアルを参照せざるを得ない場面があり、担当者の英語リテラシーが高くないほど「使いづらい」と感じやすい傾向にあります

1-2.初期設定などの導入準備が複雑で手間と時間がかかる

Hubspotは非常に多くの機能が搭載されているツールですが、それゆえ、導入段階で行うべき設定は多岐にわたります。

例えば、

  • ユーザー権限の設定、変更
  • ユーザー言語や数値、日付の形式を変更
  • 取扱い通貨の変更、追加
  • AI設定、管理
  • 連携ツールの設定
  • トラッキングコードの設置

というように、非常に多くの設定をしなければなりません。

MAツールやCRMツールの設計経験がない企業がHubspotを導入した場合、英語表記の混じるマニュアルを頼りに初期設定をするには多くの手間と時間を要します

また、なんとか導入できたとしても曖昧な設計のまま運用を始めてしまうと、後になって「データがぐちゃぐちゃ」「ワークフローが想定通りに動かない」といったトラブルが発生し、結果、「Hubspotは使いづらい」と感じてしまうこともあるでしょう。

このように、必要な初期設定などが多岐にわたり、導入に手間と時間がかかることも、Hubspotを使いづらいと感じる原因と言えます。

1-3.自社の営業形態に合っていない

Hubspotを使いづらいと感じるのは、そもそもこのツールが自社の営業形態に合っていないから、という可能性も考えられます。

Hubspotは汎用性の高いツールですが、シンプルかつデジタルを前提とした、アメリカ型の営業プロセスを基準に設計されています。そのため、日本の企業特有の商習慣や営業フローとのズレが生じやすく、「使いづらい」と感じてしまうケースが少なくありません

中でも顕著なのが、「リード獲得の方法」を原因としたミスマッチです。

【リード獲得方法|アメリカと日本の商習慣の違い】

アメリカ
日本

デジタル完結型のリード獲得が一般的

例)
・Webフォームへの入力
・ホワイトペーパーのダウンロード
・ウェビナーへの参加情報
・広告への反応

名刺文化が強くオフラインでの接点が圧倒的に多い

例)
・展示会などで名刺を大量に獲得
・既存顧客からの紹介
・営業担当者が個別に人脈を築く

アメリカでは、リード獲得をオンライン上で完結させる手法が一般的です。そのためアメリカ生まれのHubspotは、

  1. 項目がそろったデータが自動的に流入してくる
  2. MAツールがリードの温度感を自動判定する
  3. 予め設計したワークフローへ自動的に連携

という前提で設計されています。

言い換えればHubspotは、「最初から綺麗なデータがそろっていること」を前提とした仕様になっているのです。

一方、日本の企業は名刺文化が強く、オフラインでの接点が圧倒的に多い傾向にあります。

このような企業がHubspotを導入した場合、収集した名刺情報を手動で入力することになりますが、入力ルールが統一されていないとワークフローへ連携するための情報が揃わないことが少なくありません。

また、日本企業では営業担当者が個別に人脈を築くケースが多いのですが、営業担当によって入力する見込み客の情報がバラバラ、といった事態も想定されます。

こういった状況では、[Hubspotに入力するデータがバラバラ]→[データ欠損]→[ワークフローが動かない]といった事態に陥るのも無理はないでしょう。

結果として、「Hubspotは使いづらい」と感じてしまうのです。

このように、Hubspotを導入した企業の中には、このツール自体に問題がなかったとしても、自社の営業形態とのミスマッチが原因で「使いづらい」と感じるケースが少なくありません。

2.上手く使えればHubspotを使いやすいと感じる人もいる!

HubSpotは「使いづらい」という声がある一方で、実際には、正しく設定・運用できれば「使いやすい」と評価するユーザーもいるツールです。

Hubspotを使いやすいと感じる理由

機能が豊富
営業フローを一元管理できる
無料で使える機能もあり導入時のコストを抑えられる

ここでは、なぜHubSpotを「使いやすい」と感じる人がいるのか、その主な理由を3つご紹介します。

2-1.機能が豊富

HubSpotにはCRM(顧客関係管理)だけでなく、マーケティングから営業、スタマーサクセスまで、企業の成長に必要な機能が多数搭載されています。

具体的には、

  • MA機能(メール自動化、スコアリング、リードナーチャリングなど)
  • SFA機能(営業パイプラインにおける進捗管理、タスクの一元管理など)
  • CMS機能(サイト編集・LP作成など)
  • カスタマーサービス機能(顧客からの問い合わせの一元化、アンケートページの作成など)
  • レポート作成、分析機能

といった機能が挙げられます。

複数のツールを導入しなくてもHubspotひとつで幅広い業務をカバーできるのは、企業にとって大きな魅力と言えるでしょう。

また、Hubspotには[Starter][Professional][Enterprise]という3つのプランがあり、機能を段階的に拡張できます。

企業としてのニーズや成長フェーズに応じて運用の幅が広がる(=使える機能が増える)のも、使いやすさの理由と言えます。

2-2.営業フローを一元管理できる

HubSpotを使えば、営業活動に関する情報を1つのプラットフォームで一元管理できます。

営業活動に関する情報は、

  • 顧客情報
  • 商談状況
  • 顧客とのやり取りの履歴(メール・電話・問い合わせ)
  • タスク管理
  • 営業パイプライン(担当者が見込み客を顧客へ転換するまでのプロセス)
  • LP、メルマガなどのデータ

というように多岐にわたりますが、Hubspotを活用すればこれら営業活動に関する情報をすべて連動させ、一元管理することが可能です。

これにより、

「お客様との前回のやり取りは?」
「商談はどこまで進んでいる?」
「○○様は、誰がフォロー中?」
「次に何をするべき?」

といった情報が担当者の記憶やPCに散らばったりとどまったりすることなく、チーム全体で共有できるようになります。

そして、HubSpotを活用して営業情報を一元管理できるようになると、営業活動の属人化が解消され、誰でも同じ水準で営業活動を進められるようになります。また、商談状況や顧客対応が可視化されるため、管理者の負担も減り、ミスや対応漏れの大幅な減少も期待できるでしょう。

結果として顧客満足度が向上し、営業成果が安定しやすくなるのです。

Hubspotを活用した営業活動の一元管理が向いている企業

・営業とマーケティングを連携させたい企業
・営業活動の属人化をなくしたい企業
・商談管理を効率化したい企業

上記のような企業にとってHubspotは、非常に頼もしい味方となり得るでしょう。

2-3.無料で使える機能もあり導入時のコストを抑えられる

HubSpotは、無料で使える機能が充実しています。具体的には、下記のような機能を利用できます。

無料で利用できるHubspotの機能(抜粋)

・顧客管理機能
・商談管理機能
・タスク管理
・フォーム作成作成
・メールマーケティング機能(簡易版)
・チャット機能

他社のツールであれば有料級の機能を無料で利用でき、導入時のコストを大幅に抑えられるのは、Hubspotの大きな魅力です。

  • まずはCRMツールを触ってみたい
  • 小規模チームで試したい
  • 導入コストを抑えたい
  • 小さく始めて大きく育てたい

という企業にとって、HubSpotは導入しやすく、使いやすく感じるツールと言えるでしょう。

3.そもそもHubspotが合わない企業もあるので注意!その特徴3つ

HubSpotは多機能で便利なツールですが、すべての企業にとって必ずしも“最適”というわけではありません。

ツール自体の“良し悪し”ではなく、日本企業特有の営業スタイルやリソース事情と“相性が悪い”ことが原因で、導入後に「使いにくい」と感じてしまうことがあるからです。

Hubspotが合わない企業の特徴

営業活動が「オフライン中心」の企業
Hubspotを運用、管理できる人材がいない企業
ランニングコストを極力抑えたい企業

ここでは、Hubspotが合わない企業の特徴をご紹介します。これらに当てはまる場合は導入を急がず、慎重に検討することをおすすめします。

3-1.営業活動が「オフライン中心」の企業

1-3.自社の営業形態に合っていない」でご説明したように、HubSpotはデジタル完結型の営業手法を前提に設計された“アメリカ型”のツールです。

そのため営業活動がオフライン中心の企業とは、相性が悪い可能性があります。

例えば、

  • 展示会での名刺交換がリード獲得においてかなりのウエイトを占めている
  • 飛び込み訪問で獲得した名刺をもとに営業活動をしている
  • リード情報をExcelや紙で管理している
  • 顧客情報や営業プロセスの管理を担当者のメモや感覚に依存している

というようにアナログな手法で営業活動を行っている場合は、要注意です。

このような企業がHubspotを導入した場合、データ入力の段階で下記のような問題が生じる可能性があるからです。

オフライン中心の営業活動をする企業がHubspotを導入した場合に想定されるトラブル

・名刺情報の手入力に膨大な手間と時間がかかり、営業の負担が増える
・現場が入力しないため、データが揃わずワークフローが正常に動かない
・Excelや紙の管理とHubSpotの二重運用になり、かえって混乱が生じる

このような自体に陥ってはHubspot本来の強みである「データを軸にした営業活動」が十分に機能せず、期待した効果を得にくくなってしまうでしょう。

3-2.Hubspotを運用・管理できる人材がいない企業

Hubspotは「直感的な操作性」をアピールしている反面、本格的に運用しようとすると専門知識が必要になるツールです。

例えば以下のような作業には、一定レベル以上のスキルが求められます。

  • プロパティ(項目)設計
  • パイプライン設定
  • ワークフローの構築
  • 顧客データの整理
  • MAでのシナリオ設計
  • 権限管理やデータ統合

企業にこれらの作業を扱える人材がいない場合、下記のような問題が生じる可能性があります。

Hubspotを運用・管理できる人材がいない場合に想定されるトラブル

・初期設定が終わらず放置されてしまう
・設計ミスによりワークフローが正常に機能せず、手作業が増えてしまう
・エラーや不具合が起きても原因を特定できず、改善に時間がかかる
・結局Excelや他のツールに戻ってしまい、HubSpotが社内で形骸化する

確かに、HubSpotは優れたツールですが、「導入さえすれば成果が出るツール」ではありません。適切に運用・管理できる人がいてこそ、活きるツールです。

そのためHubSpotの導入を検討する際は、運用・管理を担える人材の確保もあわせて検討することが重要です。

3-3.ランニングコストを極力抑えたい企業

HubSpotは無料プランが充実している反面、本格的に活用しようとすると一定のコストが発生する点にも注意が必要です。

【Hubspot料金表】

プラン月額料金主な機能
無料無料

・無料のマーケティングツール
・無料のセールスツール
・無料のサービスツール
・無料のコンテンツツール
・無料のデータツール

Starter1,080円(税込)

無料ツールに加えて
・シンプルなマーケティングの自動化
・広告管理
・リターゲティング広告
・CRMセグメント
・Cookie管理ツール

Professional96,800円(税込)

Starterツールに加えて
・リードスコアリング
・高度なパーソナライズ
・チーム
・カスタムレポート
・Breeze SNS投稿エージェント
・マーケティングスタジオ

Enterprise432,000円(税込)

Professionalツールに加えて
・チームを編成
・マルチタッチ収益アトリビューション
・類似リスト
・カスタマー ジャーニー アナリティクス
・コンテンツやデータへのアクセスを制限
・ジャーニーの自動化
・Breeze SNS投稿エージェント
・Eメールの承認

例えば、MAを動かしたい場合は最低でもStarterプランに加入する必要がありますし、Hubspotをチーム全員で使いたい場合はProfessionalプラン以上へ加入するか、シートを追加購入しなければなりません。

Hubspotは、機能拡張に伴い費用が積みあがっていくツールです。

そのため、「ランニングコストをとにかく安く抑えたい」「MAツールやCRMツールの運用にかけられる予算があまりない」という企業にとっては負担が大きくなってしまうことを、理解しておかなければなりません。

4.Hubspotを使いづらいから使いやすいに変えるためにできること

HubSpotは多機能で便利である一方、運用方法や企業の営業スタイル・リソース事情などによっては「使いづらい」と感じることがあるツールです。

しかし、適切な準備や工夫をすることで、快適に使える環境を整えることは可能です。

Hubspotをより使いやすくするための対策

社内にHubspotの運用・管理担当者を配置する
Hubspotの運用ルールと作業の分担を明確に定める
学習ツールやサポートを積極活用する

ここでは、HubSpotをより使いやすくするための具体的な対策をご紹介します。

4-1.社内にHubspotの運用・管理担当者を配置する

HubSpotを有効活用するためには、日々の運用や設定変更を担える専任担当者の存在が不可欠です。

担当者を置くことで、現場が迷わずスムーズにHubSpotを活用でき、機能を「使いこなせずに終わる」リスクを大幅に減らせるからです。

では、どのようなスキル・経験を持つ人が適任なのでしょうか?HubSpot担当者は、次のような業務を任せられる人材が理想です。

  • プロパティやパイプラインの設計・更新ができる
    • 例)CRM/営業管理の仕組みを理解しており、営業フローを整理するのが得意
  • ワークフロー(自動化)の作成・改善ができる
    • 例)ロジカルにプロセスを組み立てる力があり、多少のツール操作にも抵抗がない
  • データ整理・統合作業ができる
    • 例)Excel・スプレッドシートの操作に慣れており、重複データや欠損データを把握して管理できる
  • トラブル時の一次対応ができる
    • 例)トラブルの原因を究明できる程度の、基本的なITリテラシーがある

以下のような経歴を持つ人も、Hubspotの運用・管理担当者に向いています。

  • 営業企画・営業管理の経験者
  • デジタルツールを活用したマーケティング経験者
  • CRM/MAツールの使用経験がある人

もし社内に適任者がいない場合は、外部コンサルタントや導入・運用サポートサービスを活用する方法も有効です。

専任担当者をいきなり育成できなくても、外部の専門家に伴走してもらいながら、社内にノウハウを蓄積していくことができます。

4-2.Hubspotの運用ルールと作業の分担を明確に定める

HubSpotを「使いやすいツール」として定着させるには、社内で運用ルールを明確に定めたうえで、誰が何をするのか、作業の分担を明確に定めることが大切です。

入力情報の項目や基準、担当者が曖昧なままだと、データがバラバラになったり、重複登録・入力漏れが発生したりして「使いづらい」という状態になってしまうからです。

具体的には、以下のような運用ルールの整備と分担決めをおすすめします。

●リード情報(見込客情報)の入力ルールを明確化する

例)
・情報入力のタイミング(商談後24時間以内、初回接の触当日中など)を決める
・入力項目(会社名、氏名、連絡先、商談経路など)を決める

これにより、情報が統一化され、データの質が安定します。

●作業の担当範囲を明確に分ける

例)
・マーケティング担当:リード獲得、メール配信、リストの精査
・営業担当:商談登録、案件進捗の更新、タスク管理
・運用担当(管理者):プロパティ設計、ワークフロー更新、ユーザー権限管理

このように、“誰がどのデータを触るのかを明確化する”ことは、現場の混乱を防ぎ、Hubspotのスムーズな運用につながります。

●商談ステージとタスク管理のルールを統一する

例)
・商談ステージの基準(初回接触、ヒアリング完了など)を明確に定義する
・タスクとして登録すべき項目を明確に定義する
・商談ステージやタスクの入力タイミング(商談後24時間以内など)を決める

これにより、営業や案件の属人化を防ぎ、営業状況をチーム全体で終える状態が作れます。

上記を踏まえ、Hubspotの導入を検討する際は、

  • 入力ルールなどをまとめた「Hubspot運用ガイドライン」を作れる人材がいるか
  • 営業担当とマーケティング担当の間で、定期的にHubspot運用ミーティングができるか
  • 運用ルールを社内の全員が守れる体制づくりができるか

といった点についても熟考してみましょう。

自社の中だけでは難しいと判断した場合は、外部の導入・運用サポートを受け、ルール作成から定着まで支援してもらうことも選択肢のひとつです。

4-3.学習ツールやサポートを積極活用する

Hubspotを使う中で問題が発生したり壁にぶつかったりしたときは、学習ツールや専門家によるサポートを活用することをおすすめします。

Hubspotでは、「Hubspot Academy」という無料のオンライン学習プラットフォームが提供されています。

出典:Hubspot Academy

ここでは、フォームの作成方法やCRMによるコンタクト管理など、Hubspotに関する様々なスキルを無料で学べます。

また、Hubspotは「Hubspotコミュニティー」というオンラインプラットフォームも提供しており、ここではツールの活用法やマーケティング・カスタマーサービスのヒントなど、様々な情報を交換することができます。

これらの学習ツールやプラットフォームを上手に活用すれば、運用上の疑問やトラブルをスピーディーに解決し、スムーズに業務を進められるでしょう。

そして、Hubspotが提供する学習ツールやプラットフォームを使っても問題が解決しない場合は、HubSpotの導入支援や運用サポートを行うプロに相談することをおすすめします。

以下の記事では、MAツールの効果的な活用術についてご紹介していますので、併せてご参照ください。


MAツール活用の成否を分けるポイントとは?失敗事例から学ぶ、成果を最大化する活用術

MAツールを導入したものの成果が出ずお悩みではありませんか?本記事では、MA活用でよくある失敗原因を徹底分析し、成果を最大化するための組織準備、具体的なシナリオ設計、営業部門との連携強化まで、実践的なノウハウを解説します。ツールの価値を最大限に引き出し、売上向上につなげるためのヒントがここにあります。

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5.HubSpotを使いこなすことに不安があるなら、プロによる導入・活用支援がおすすめ

Hunspotは多機能で使いやすいツールですが、「導入すれば必ず成果が出る」というものではありません。

適切な設計・運用を継続できてこそ、本来の効果を発揮できます。

そのため、自社だけでHubspotを導入したり、使いこなすことが難しい場合は、専門家による導入・活用支援を受けることを検討してみてはいかがでしょうか。

5-1. HubSpotは「導入して終わり」ではない

Hubspotを導入した企業の中には、導入段階の設定や設計でつまずいてしまうところが少なくありません。

例えば、

  • パイプラインをどのように設計するか
  • ワークフローをどのように自動化すべきか
  • CRMデータをどう整理するか

導入段階で上記のような設定を誤ると、運用が軌道に乗らず「使いづらい」と感じる状況に陥りがちです。

また、なんとか初期設定だけはできたとしても、

  • ワークフローが複雑化し、反応しない、誤作動するなどの不具合が発生
  • 部署間の連携が取れず、Hubspotが活かされない

といったトラブルが起きる可能性もあります。

こういったリスクを回避しつつHubspotの導入によって成果を出すには、導入後も定期的な改善や運用ルールの見直しが欠かせません。

そのためには、最初から専門家のサポートを受けて、正しい設計・運用体制を整える対策が非常に有効です。

5-2. 導入支援を受けることで得られるメリット

専門家によるHubspotの導入・活用支援を利用することには、下記のようなメリットがあります。

【メリット1】自社の業務に合った設定・運用設計ができる

専門家が業務フローや社内体制を踏まえて設計するため、自社の営業形態に合った、「使いやすくて」「成果につながる」HubSpotを構築できます。

【メリット2】社内のHubspot担当者が育つ

専門家による導入・運用支援は設定方法やワークフロー構築など、担当者にノウハウを共有しながら進められるため、担当者のスキルも必然的に向上します。

【メリット3】無駄な時間やコストを削減できる

Hubspotの導入作業を専門家に支援してもらうことにより、無駄な時間やコストを大幅に削減できます。

プロが最初から正しい設計をすることで、後からやり直すコストも抑えられるでしょう。

このように、Hubspotは専門家による導入支援を受けることで、その機能をより早く、より効果的に活用できるようになります。

5-3. SellsupのHubSpot導入・活用支援

MAツール導入による効率的なマーケティングの第一歩として、Hubspotは最適なツールです。しかし、ただ導入するだけでは成果がついていきません。

Sellsupでは、貴社に眠る顧客データを統計的に分析し、Hubspotを最大限に活用するための「科学的な売上創出プロセス」の構築をご支援しています。

【Point1】初めてでも安心の伴走支援

MAツールの導入が初めての方でも、どうぞご安心ください。

統計解析をはじめとする複雑なプロセスも、私たちが専門家としてサポートします。

各種データの分析結果に基づいた分かりやすい戦略と具体的なアクションプランをご提示し、Hubspotの導入・運用を二人三脚で支援します。

【Point2】成果を出す「仕組み」の構築

私たちにとってのゴールは、Hubspotの導入・運用を代行することではありません。

Hunspotを活用し、貴社に「自走できるマーケティングの仕組み」を根付かせることにあります。再現性の高いプロセスを構築することによって、持続的な事業成長を実現します。

【支援事例】株式会社日本テレビアートさま

社員の8割以上がデザイナーという状況の日本テレビアートでは、新規事業の立ち上げに伴い営業・マーケティングの知見が不足していたことから、弊社にご依頼いただきました。

Sellsupでは、戦略設計から広告運用、HubSpot導入まで一貫して支援し、広告費10万円で毎月100件以上のリード獲得を実現。顧客管理もHubSpotに統合され、営業フローが大幅に効率化されました。定期的な勉強会により社内の運用スキルも定着し、現在は自走できる体制が整っています。


新規事業の舞台裏。広告予算10万円で毎月100件のリードを創出し、顧客に“デザインの力”を届けるまで

新規事業立ち上げの一環として立ち上げられた株式会社日本テレビアートのビジネスプロデュース室では、新しいサービスの企画から新規顧客との接点創出と販路の拡大に悩みを抱えていました。こうした課題解決を目的とした弊社との取組みでは、サービス企画から広告の運用、MAの導入まで幅広い支援サービスをご提供させていただきました。

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HubSpotの導入・運用支援の相談はSellsupへ

Sellsupは、HubSpotの導入支援から運用設計、社内定着化まで一貫して伴走するBtoBマーケティング専門のエージェンシーです。

ツールを“導入するだけ”で終わらせず、データに基づく戦略をもとに、御社の営業・マーケティング活動にフィットした仕組みづくりをサポートします。

HubSpotをもっと使いこなしたい方や、導入に不安がある方は、お気軽にご相談ください。

6.まとめ

Hubspotは多機能なツールである一方で、「海外仕様で使いづらい」「初期設定が複雑」「自社の営業スタイルと合わない」といった理由から、使いづらいと感じてしまう企業も少なくありません。

Hubspotを使いづらいと感じやすい理由

海外ツールのため英語に慣れていないと使いづらい
初期設定などの導入準備が複雑で手間と時間がかかる
自社の営業形態に合っていない

しかしHubspotには、豊富な機能、無料プランによる導入ハードルの低さ、営業プロセスの一元管理による業務効率化など、HubSpotには大きな可能性があることも事実です。

緻密な設定・設計をしたうえで適切な運用さえできれば、このツールのメリットを最大限に引き出すことは十分に可能です。

もちろん、オフライン中心の営業をしている企業や運用担当者がいない企業など、Hubspotが合わないケースも存在します。そのためHubspot導入に関しては、自社の状況を冷静に判断し、慎重に検討することが大切です。

そしてHubspot導入後は、これを「使いづらいツール」として放置しないためにも、下記のような対策を実践することをおすすめします。

Hubspotをより使いやすくするための対策

・社内にHubspotの運用・管理担当者を配置する
・Hubspotの運用ルールと作業の分担を明確に定める
・学習ツールやサポートを積極活用する

また、Hubspotを「自社で導入できるかどうか不安」「もっと成果につながる運用をしたい」と感じた場合は、専門家によるサポートを検討することをおすすめします。

MAツールの導入・活用の相談はSells upへ。

MAツールの導入や、導入後の成果最大化に課題をお持ちでしたら、ぜひSells upにご相談ください。50社以上の導入・活用を支援してきた担当者が貴社の状況・目標に向き合い、最適なツールの導入プラン / 統計知識を用いた活用プラン描き、戦略策定から実装 / 実行 / 効果測定までをご支援いたします。

株式会社Sells up
武田 大
株式会社AOKIにて接客業を、株式会社リクルートライフスタイル(現:株式会社リクルート)にて法人営業を経験した後、株式会社ライトアップでBtoBマーケティングを担当。その後、デジタルマーケティングエージェンシーにてBtoBマーケティングの戦略設計/施策実行支援、インサイドセールスをはじめとしたセールスやカスタマーサクセスとの連携を通じたマーケティング施策への転換といった支援を行い、2023年に株式会社Sells upを設立。BtoBマーケティングの戦略設計/KPI設計はもちろん、リードジェネレーション施策やナーチャリング、MA/SFA活用を支援し、業界/企業規模を問わずこれまでに約80社以上の支援実績を持つ。Salesforce Certified Marketing Cloud Account Engagement Specialist/Tableau Desktop SpecialistのSalesforce認定資格を保有。