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Account Engagementのランディングページ作成ガイド|Salesforce認定資格者が設定手順・CVR最適化・完了アクション連携を解説

LPを「作る」だけでなく「CVRを高める設計」がAccount Engagement活用の肝です

拡張ビルダーの設定からフォームEFO・完了アクション・Engagement Studioシナリオとの連携設計まで、Salesforce認定資格を持つ担当者が一貫してサポートします。 SmartHR Plusで問い合わせ10倍・日本テレビアートで月100件達成など、80社以上の支援実績から貴社のLP設計改善プランをご提案します。

目次

Sells upはSalesforce Certified Marketing Cloud Account Engagement Specialist資格を保有し、80社以上のBtoBマーケティング支援の中でAccount Engagementのランディングページ設計・フォーム最適化・Engagement Studio連携を実際に構築してきました。株式会社SmartHRさまの支援では、40以上のアプリに対応した問い合わせフォーム・サンクスメール・Engagement Studio設定を一気通貫で対応し、1年間で問い合わせ数が約10倍になりました。日本テレビアートの支援では、広告費10万円で月100件のリード獲得を実現しています。

この記事では、Account Engagement(旧Pardot)のランディングページ機能の概要・クラシックビルダーと拡張ビルダーの使い分け・具体的な作成手順(フォーム設定から公開まで)・CVR最適化の5つのポイント・完了アクション+Engagement Studio連携まで、一連の流れを解説します。

Account Engagementのランディングページ機能とは:BtoBマーケティングにおける役割

Account Engagementのランディングページ機能は、HTMLやCSSのコーディング知識がなくてもノーコードでフォーム付きWebページを作成・公開できる仕組みです。ウェビナー集客・ホワイトペーパーダウンロード・製品デモ申込など、リードジェネレーション施策の成果を直接左右する重要な接点となります。

Account Engagementでランディングページを作成する3つのメリット

メリット内容
プロスペクト行動の追跡とナーチャリング活用フォーム送信・ページ閲覧がすべてアクティビティ履歴に記録され、スコアリングやEngagement Studioのナーチャリング施策に活用できる
Salesforceとのシームレスなデータ連携取得したリード情報がSalesforceに自動同期され、営業部門への迅速な情報連携・リード重複防止・パイプライン化のスムーズなパスが実現する
施策の一元管理と効果測定精度の向上メール・広告・セミナーなど複数チャネルの施策に紐づけてページを管理し、どの施策がどれだけのリード獲得に貢献したかをAccount Engagement上で一元的に分析できる

メール配信との連携についてはAccount Engagementのメール配信設定ガイドも参照してください。

クラシックビルダーと拡張ビルダーの違いと選択基準

項目クラシックビルダー拡張ビルダー(推奨)
操作方法決められた領域のテキスト・画像を編集する従来型ドラッグ&ドロップで自由にコンポーネント配置
HTML/CSS知識細かいカスタマイズに必要不要
レスポンシブ対応テンプレートによって異なる標準対応
向いているケース過去資産の流用・複雑なHTML要素の組み込み量産・ノンデザイナー運用・スマホ重視
Salesforceの開発方針旧来型(機能追加の予定少)主力として継続開発中

Sells upの推奨:特別な理由がない限り、基本的には拡張ビルダーを使用してください。Sells upの80社以上の支援でも、2024年以降の新規LPはすべて拡張ビルダーで作成しています。本記事でも拡張ビルダーを前提に手順を解説します。

成果を左右するランディングページ作成「前」の準備3ステップ

Step.1:目的(コンバージョン)とターゲットペルソナの明確化

そのランディングページで達成したいゴールを明確に設定します。

  • ウェビナー・セミナーへの申込獲得
  • ホワイトペーパー・事例集のダウンロード
  • 製品デモ・無料トライアルの依頼

「誰に」向けたページなのか(部門・役職・課題・情報収集の段階)を具体的にイメージしましょう。目的とターゲットが明確になることで、ページ全体のメッセージとデザインの方向性が定まります。

Step.2:ターゲットに響く魅力的なオファーの設計

ターゲットが自身の情報(会社名・メールアドレス)を提供してでも「申し込む価値がある」と感じるオファーを用意します。単なる製品紹介ではなく、ターゲットの課題解決に直結するコンテンツが有効です。

Step.3:運用を見据えた命名規則とキャンペーン設計

施策を実施するたびにLPやフォームは増えていきます。後から管理しやすくするために命名規則を統一しておくことが重要です。

推奨命名規則:[日付]_[施策種別]_[コンテンツ内容]

例:ランディングページ名 → 20251010_WP_MA選定ガイド / フォーム名 → 20251010_Form_MA選定ガイドDL用

どのSalesforceキャンペーンと紐付けるかも事前に決定しておいてください。キャンペーン設計の詳細についてはAccount Engagementのメール配信設定(キャンペーン設定の解説)も参照してください。

Account Engagementランディングページの具体的な作成手順(拡張ビルダー編)

※拡張ビルダーを利用するには、SalesforceおよびAccount Engagement側での事前設定(接続アプリケーションの設定・権限セットの割り当て)が必要です。設定がまだの場合はシステム管理者に確認してください。

Step.1:土台となる「フォーム」の作成と最適化

ランディングページの核となるのは「フォーム」です。まずコンバージョンを獲得するためのフォームを作成します。

基本情報の設定

  1. 「コンテンツ」メニューから「フォーム」を選択する
  2. 「+フォームを追加」をクリックする
  3. 命名規則に従って名前を入力する(例:20251010_Form_MA選定ガイドDL用)
  4. フォルダとキャンペーンを選択して紐付ける

フォーム項目の設計とプログレッシブプロファイリング

Sells upの推奨:「BtoBだから多くの情報が必要」と考えがちですが、フォーム項目が多すぎるとコンバージョン率が大きく低下します。最初のステップ(リード獲得段階)では「会社名」「氏名」「メールアドレス」など最低限必要な3〜5項目程度に絞ることを推奨しています。

役職や課題感といった追加情報は「プログレッシブプロファイリング」機能を活用して後から取得します。この機能では2回目以降の訪問者に過去に取得していない情報のみを段階的に表示・取得できます。各項目の詳細設定画面の「プログレッシブ」タブで「この項目が以前表示されている場合にのみ表示」にチェックを入れることで設定可能です。

完了アクションの戦略的設定(重要)

「完了」タブでフォーム送信後の挙動を設定します。ここはリードナーチャリングと営業連携の起点となる最重要設定です。

完了アクション設定内容目的
サンクスメール送信自動応答メールを送信即座のお礼と次のアクション誘導
リスト追加資料DL者リストなどに自動追加ナーチャリングシナリオの起点
営業担当への通知担当ユーザーに自動通知メールホットリードへの迅速なアプローチ
Engagement Studio追加ナーチャリングシナリオに自動エントリー中長期的な育成プログラムの開始

完了アクションの詳細設定についてはAccount Engagementの完了アクション設定ガイドも参照してください。

Step.2:ランディングページの新規作成と基本設定

  1. 「コンテンツ」メニューから「ランディングページ」を選択する
  2. 「新規」ボタンをクリックする(拡張ビルダーの画面が表示される)
  3. 命名規則に従って名前を入力し「保存」する

プロパティ設定の詳細

設定項目内容注意点
タイトルブラウザのタブに表示されるページタイトル訴求内容がわかる具体的なタイトルを設定する
キャンペーン紐付けるSalesforceキャンペーン誤ったキャンペーンへの紐付けは効果測定を不正確にする
トラッカードメインページURLに使用するドメイン事前にドメイン管理から設定が必要
バニティURLURLの末尾を任意文字列に変更(例:/ma-guide)公開後の変更はリンク切れの原因になる
非表示設定検索エンジンへのインデックス制御限定公開LPはインデックス非表示を推奨

Step.3:拡張ビルダーによるコンテンツ編集とデザイン

「アクション」メニューから「ビルダーで編集」を選択すると拡張ビルダーのエディタ画面が起動します。左側の「コンポーネント」パネルから必要な要素をドラッグ&ドロップで配置していきます。

  1. 行(Row):まず「行」を配置してレイアウトの骨格(1カラム・2カラムなど)を決める
  2. テキスト/画像:行の中にコンポーネントを配置してコピーやビジュアルを設定する
  3. フォーム:「フォーム」コンポーネントを配置してStep.1で作成したフォームを選択する

エディタ上部のデバイスアイコン(デスクトップ・タブレット・モバイル)をクリックして各デバイスの表示プレビューを確認し、必要に応じて調整します。

Step.4:公開前の最終確認チェックリスト

「アクション」メニューの「プレビュー」で実際の表示を確認し、問題がなければ「公開」ボタンをクリックします。公開前に以下を必ず確認してください。

  • ☐ フォームの完了アクションは正しく設定されているか(サンクスメール・営業通知)
  • ☐ バニティURLは意図した文字列になっているか(公開後の変更はリンク切れになる)
  • ☐ キャンペーンは正しく紐付いているか
  • ☐ スマートフォンでの表示は最適化されているか(ファーストビューとフォーム周辺)
  • ☐ 実際にテスト送信してデータが正しく記録されることを確認したか

必ず自分以外のメンバーにもダブルチェックを依頼してください。設定ミスがあると機会損失に直結します。

コンバージョン率(CVR)を高める5つの最適化ポイント

ポイント1:ファーストビューのコピー設計

ランディングページの成果は、訪問者が最初に目にするファーストビューで大きく左右されます。ターゲットが抱える課題を明確に言語化し、このページで得られるメリットを端的に提示するコピーを設計します。

「なぜこの資料が今必要なのか」「このウェビナーに参加することで具体的に何が得られるのか」を明確に伝えることが、BtoBの意思決定スピードを左右します。抽象的な表現を避け、具体的な数字や実績を盛り込むことが効果的です。

ポイント2:フォーム最適化(EFO)

フォームはコンバージョンへの最後のハードルです。EFO(Entry Form Optimization)の観点から設計しましょう。

  • 入力項目を3〜5項目に絞る
  • プログレッシブプロファイリングで段階的に情報を取得する
  • CTAボタンの文言を「送信」ではなく「資料を無料でダウンロードする」のように具体化する

ポイント3:動的コンテンツによる1to1パーソナライズ

Account Engagementの「動的コンテンツ」機能を活用することで、閲覧者の属性や行動履歴に応じてページの一部の表示内容を出し分けることができます。

  • 「業種」が製造業のプロスペクトには製造業向けの事例を表示する
  • 「状況」が既存顧客のプロスペクトにはアップセル・クロスセルを目的とした案内を表示する

ポイント4:信頼性を高めるデザインと情報配置

BtoB商材の選定においては「信頼性」が非常に重要な判断基準です。

  • 導入企業のロゴや具体的な顧客の声(導入事例)を掲載する
  • 実績データ(満足度・導入社数など)を客観的な事実として提示する
  • 過度に派手な装飾を避け、誠実でプロフェッショナルな印象を与えるデザインにする

ポイント5:A/Bテストによるデータに基づいた継続的改善

一度作成したランディングページが最初から完璧であることは稀です。メインコピー・CTAボタンの文言・フォーム項目などをA/Bテストし、データに基づいて継続的に改善していきます。

BtoBでのA/Bテストの勘所:BtoB領域では短期間で大量のトラフィックが集まらないケースが多いため、一度に大きな要素を変えることがポイントです。ファーストビューのメインコピー(訴求軸を大きく変える)・フォームの項目数(8項目 vs 4項目)・メインビジュアルの画像など、インパクトの大きい要素から検証を始めることで、少ないサンプル数でも傾向を把握しやすくなります。

公開後の運用と効果測定

ランディングページレポートで確認すべき主要指標

「レポート」→「マーケティングアセット」→「ランディングページ」から確認できます。

指標意味分析の視点
合計ビュー/ユニークビューページが閲覧された回数流入元(広告・メール・自然検索)ごとの差異を確認
コンバージョン数フォーム送信が完了した数目標との乖離を週次でモニタリング
コンバージョン率(CVR)ビューに対するコンバージョンの割合低い場合はコピー・フォーム・オファーのいずれが問題か特定する
獲得プロスペクトの属性新規か既存か、業種、役職などターゲットペルソナと合致しているか確認する

ナーチャリングの成果測定についてはナーチャリングの成果はどうやって測ればいいのかも参照してください。

Engagement Studioとの連携によるリードナーチャリングの高度化

獲得したリードは放置せず、Engagement Studioと連携して中長期的なナーチャリング施策に組み込みます。資料ダウンロード後の自動フォローアップシナリオ例を示します。

  1. ダウンロード直後:サンクスメール送信(完了アクションで自動実行)
  2. 3日後:関連する事例紹介メールを送信
  3. 7日後:関連テーマのウェビナー案内メールを送信
  4. メール開封・クリックに応じて:スコアを加算してインサイドセールスへ通知

Sells upの視点:ランディングページは単なる「リード獲得」の手段ではなく「ナーチャリングシナリオのスタート地点」です。フォーム送信はゴールではなく始まりです。その後の顧客体験(どのようなメールが届き、いつ営業から連絡が来るのか)までを見据えた設計が最終的な商談化・受注を左右します。MAシナリオ設計の全体像についてはMAシナリオ設計の全手順を参照してください。

よくあるトラブルと解決策(FAQ)

Q. 拡張ビルダーでプレビュー画面にフォームが表示されません

以下の順に確認してください。①フォームコンポーネントが正しく配置され、正しいフォームが選択されているか。②フォーム自体が保存されているか・エラーが発生していないか。③ビルダーのキャッシュが影響している場合はビルダーを閉じて再度開くかブラウザのキャッシュをクリアする。

Q. バニティURLにアクセスできません(404エラーになります)

①ランディングページが「公開」ステータスになっているか確認する(「下書き」状態ではアクセス不可)。②バニティURLに使用している独自ドメイン(トラッカードメイン)が正しく設定・検証(Validate)されているかシステム管理者に確認する。③設定変更後の反映まで数分かかる場合があるため少し待つ。

Q. スマートフォンで表示が崩れます

拡張ビルダーの場合:コンポーネントの設定(特に余白や文字サイズ)が原因の場合があります。エディタのモバイルプレビュー機能でデバイスごとに確認し調整してください。クラシックビルダーの場合:テンプレートがレスポンシブ非対応の可能性があります。レスポンシブ対応テンプレートへの変更またはCSSでのモバイル最適化が必要です。

Q. フォーム送信後、Salesforceにリードが作成されません

完了アクションで「ユーザーに割り当て」(担当者の割り当て)が設定されているか確認してください。Account Engagementでは担当者が割り当てられていないプロスペクトは基本的にSalesforceと同期されません。またSalesforce側での入力規則・重複ルールの抵触がないかも確認してください。同期エラーはコネクター設定画面のエラーキューで確認できます。SalesforceとAccount Engagementの連携設計についてはSalesforceリードスコアリングとAccount Engagement連携ガイドも参照してください。

まとめ:成果につながるランディングページ運用の4つのポイント

  1. 作成前の目的整理と戦略設計(ターゲット・オファー・命名規則):準備段階で成果の大半が決まる
  2. CVRを意識したフォーム設計とコピーライティング(EFO・ファーストビュー):フォーム項目は3〜5項目が基本
  3. 公開後のデータに基づいた最適化(A/Bテスト・レポート分析):一度作って終わりにしない
  4. 獲得リードをナーチャリングへ繋げる運用設計(完了アクション・Engagement Studio連携):LPはナーチャリングシナリオの入口

Account Engagement活用の成功事例については以下も参照してください。


1年間で約10倍の問い合わせ数を獲得!急成長のマーケチームを支えたMA活用支援の裏側に迫る

40以上のアプリに対応したフォーム移行・Engagement Studio整備・トリガーメール設計を一気通貫で対応し、1年間に問い合わせ約10倍を達成した支援事例。

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Account Engagementのメール配信設定|Salesforce認定資格者が手順・完了アクション・効果測定を解説

リストメールの送信手順から完了アクションによる自動化、効果測定まで。LPと連動したメール配信設計を実務視点で解説。

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LPを「作る」だけでなく「CVRを高める設計」がAccount Engagement活用の肝です

拡張ビルダーの設定からフォームEFO・完了アクション・Engagement Studioシナリオとの連携設計まで、Salesforce認定資格を持つ担当者が一貫してサポートします。 SmartHR Plusで問い合わせ10倍・日本テレビアートで月100件達成など、80社以上の支援実績から貴社のLP設計改善プランをご提案します。

株式会社Sells up
武田 大
株式会社AOKIにて接客業を、株式会社リクルートライフスタイル(現:株式会社リクルート)にて法人営業を経験した後、株式会社ライトアップでBtoBマーケティングを担当。その後、デジタルマーケティングエージェンシーにてBtoBマーケティングの戦略設計/施策実行支援、インサイドセールスをはじめとしたセールスやカスタマーサクセスとの連携を通じたマーケティング施策への転換といった支援を行い、2023年に株式会社Sells upを設立。BtoBマーケティングの戦略設計/KPI設計はもちろん、リードジェネレーション施策やナーチャリング、MA/SFA活用を支援し、業界/企業規模を問わずこれまでに約80社以上の支援実績を持つ。Salesforce Certified Marketing Cloud Account Engagement Specialist/Tableau Desktop SpecialistのSalesforce認定資格を保有。